エンバカデロ・テクノロジーズ(本社:米国テキサス州オースティン、日本法人:東京都千代田区、日本法人代表:藤井 等、以下エンバカデロ)は、クロスプラットフォームネイティブアプリの統合開発環境のメジャーバージョン『RAD Studio 13.0』『Delphi 13.0』『C++Builder 13.0』を提供開始しました。

RAD Studio 13.0 の「SmartCore Ai Component Pack」を使用したAIアプリケーション開発例
公式サイト:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio
今回のリリースでは、アプリケーションに生成AIを容易に統合できる新機能やAIによるコード生成・技術サポート等の開発支援を大幅に強化しました。また、Windows向けにフル機能の64ビットIDEを標準搭載しました。さらに、コンポーネントベースでWebアプリケーションにデータアクセス機能を容易に付加できる『WebStencils』を強化し、RAD StudioのWebエンジン機能『WebBroker』におけるセッション管理対応など、Web開発機能を拡張しました。また、GetItパッケージのバージョン管理など、継続的に開発環境を使用するのに必要となる機能の提供など、多方面にわたる進化を実現しています。主な新機能やアップデートの詳細は以下の通りです。
■SmartCore AI Component Pack(Delphi, C++Builder 共通)
本機能は、アプリケーションに生成AIを直接統合できるよう設計された専用コンポーネント群であり、OpenAI、Claude、Gemini、Ollamaなど、複数のAIエンジンを横断的に利用できる点が大きな特長です。FireDACにおけるデータベース接続と同じように、単一のAI接続コンポーネントを介して、各エンジンにRESTベースでアクセスできる仕組みを採用しています。開発者はAI接続ウィザードを用いて簡単に設定でき、異なるプロバイダーを切り替えながら最適なAI環境を選択することが可能です。また、ドライバを追加することで新しいAIプロバイダーにも対応でき、今後の市場の変化にも柔軟に追随できます。
テキスト、画像、構造化データなど各種データ型に対応したAIリクエストコンポーネントが含まれており、UIコントロールと連携して結果をリアルタイムに表示することができます。これにより、アプリケーション内でのコンテンツ生成、オンザフライでの翻訳、データ分析に基づくスマートインサイトやレコメンデーション、さらにはインタラクティブなチャットボットの実装など、多彩なユースケースを容易に実現できます。
■フル機能の64ビットIDE for Windows(Delphi, C++Builder 共通)
今回のリリースでは、Windows 64ビット開発向けにフル機能の64ビットIDEを標準搭載しました。これにより、DelphiおよびC++による64ビットアプリケーションの開発環境が大幅に強化されます。Visual Assist との連携やCOM/ActiveXサポート、ライブテンプレートやSurroundメニューなどの統合により、開発効率と安定性を飛躍的に向上させます。
■Delphi待望の三項演算子追加(Delphiのみ)
長年ユーザーから要望されてきた三項演算子が追加されました。これにより条件式を簡潔に表現でき、コードの可読性が向上します。さらに、NameOf関数や新しいコンパイラディレクティブ、ジェネリック型制約の拡張など、幅広い言語拡張が加えられています。
■C++BuilderのWindowsモダンツールチェインでC++23をサポート(C++Builderのみ)
Clang 20ベースの最新コンパイラが導入され、C++23に対応しました。加えて、改良されたAddress Sanitizerやバージョン管理された共有ライブラリ、旧バージョンとの互換性向上により、C++開発環境が一層強力になっています。これにより、最新のC++規格を活用したモダンな開発が可能になります。
■Webアプリ開発のセッション管理を改善(WebBroker、WebStencils)
RAD Studio 12で導入されたWebStencils Webテンプレートライブラリをさらに強化し、WebStencilsとRAD StudioのWebアプリケーション開発機能であるWebBrokerの基盤の双方に、数多くの機能拡張が施されました。WebBrokerにセッション管理機能が追加されたほか、WebStencilsではセッションデータや認証・認可機能をサポート。さらに、ApacheやNginxとの統合も強化され、Web開発の基盤が大幅に拡張されています。これにより、より安全で複雑なWebアプリケーションを効率的に構築できます。
■RAD AIコンパニオンWebサイトの公式リリース
今回のリリースに合わせ、RAD Studio向けにカスタマイズされたチャットボットをリリースします。このチャットボットは、開発者の質問に回答したりコード生成を支援したりすることが可能です。開発者は、公式ドキュメントを検索する感覚で迅速にソリューションを得られるようになります。
■GetItパッケージのバージョン管理
RAD Studioのパッケージマネージャ『GetIt』に、バージョン管理機能が追加され、GetIt上に同一パッケージの複数バージョンを公開・提供可能となり、ユーザーは必要なバージョンを選択して利用できます。これにより、依存関係の固定や検証済み環境の再現が容易になります。
その他、今回のリリースでは上記の新機能に加え、VCL、FireMonkey、FireDAC、RAD Serverなど、主要なフレームワークやデータベースアクセス機能、デバッガやIDE全般にわたる数多くの品質改善も行われています。Windowsやモバイルプラットフォームの最新環境への対応、アクセシビリティやパフォーマンスの向上、各種ツールチェーンの安定性改善など、幅広い分野で機能強化が実施されています。詳細は、ホームページをご覧ください。
新機能:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/whats-new-in-13-florence
■製品ラインナップ
RAD Studio 13.0は、Delphi / C++の2つの言語を利用できます。エンバカデロでは、単一言語のみを利用できるDelphi 13.0、C++Builder 13.0も販売します。また、いずれの製品も、目的別に複数のエディションが用意されています。製品ラインナップ並びに価格については、ホームページをご覧ください。
製品ラインナップ:https://www.embarcadero.com/jp/products
トライアル版:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/start-for-free
■提供方法
エンバカデロ製品は、オンラインショップ各社、ソフトウェア流通代理店各社、販売パートナー各社から購入いただけます。
購入方法の詳細:https://www.embarcadero.com/jp/how-to-buy
■RAD Studio 13発売記念キャンペーン
エンバカデロでは現在、2025年9月30日までの期間限定で、Delphi / C++Builder / RAD Studio 13.0 Florence 発売を記念して『RAD Studio 13発売記念キャンペーン』を、エンバカデロ直販Eショップ『EMBARCADERO DIRECT』と『ComponentSource』限定で実施しています。長期の保守契約(アップデートサブスクリプション)を付けるとよりお得になるキャンペーンです。
対象製品は、RAD Studio / Delphi / C++Builder 13.0 Florence の Professional、Enterprise、Architect の各エディションです(アカデミックならびにネットワークライセンスは対象外です)。本キャンペーンで Delphi / C++Builder / RAD Studio を購入すれば、最新のバージョン13.0をご利用いただけます。
発売記念キャンペーンの詳細:
https://www.embarcadero.com/jp/campaign-japan
■RAD Studioについて
RAD Studioは、クラウドサービスや主要なデータベース、広範なIoTデバイスとの接続性を提供するクロスプラットフォームネイティブアプリケーションの統合開発環境です。Windows 10対応のアプリケーション構築をサポートするVCLコントロール、Windows、Mac、モバイル向けクロス開発を可能にするFireMonkeyフレームワークが、コンポーネントによるビジュアル開発を実現。アプリケーションパフォーマンスを犠牲にすることなく、単一コードからマルチプラットフォームサポートが可能になります。
■エンバカデロ・テクノロジーズについて
1993年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門『CodeGear』と合併したエンバカデロ・テクノロジーズは、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツールベンダーです。2015年10月には、独立系ツールベンダーであるアイデラの傘下となり、2017年8月には、WebアプリケーションプラットフォームであるSenchaを買収し、さらなる技術革新と製品/サービスの品質向上に努めています。
米国企業の総収入ランキング『Fortune 100』のうち90以上の企業と、世界で300万以上のユーザーが、エンバカデロのRAD Studio、Delphi、C++Builder、Senchaといったアプリケーション開発ツールやデータベースツールを採用し、生産性の向上と革新的なソフトウェア開発を実現しています。
コーポレートサイト:https://www.embarcadero.com/jp/
Sencha製品情報:https://jp.sencha.com/
一般の方からのお問い合わせ先:
エンバカデロ・テクノロジーズ
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-14-8 KANDA SQUARE GATE 5F
TEL 03-4540-4148
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