
尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 弍」(2025, 和紙にコロタイププリント) ed.55 部分写真
紙を横につなげて描かれた横長の大作を、和紙にコロタイププリントするシリーズ「The Scroll」。
この第二弾として、「大海賊百景」を「ONE PIECE / The Scroll 弍」 として制作しました。2025年に京都・便利堂コロタイプギャラリーで初公開した本作を、2026年7月8日より、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)に巡回展示します。

尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 弍」収納見本

尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 弍」化粧箱

尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 弍」収納見本
2021年、『ONE PIECE』連載1000話を記念し、全世界を対象に「第1回 ONE PIECEキャラクター世界人気投票 WORLD TOP100」が行われました。「大海賊百景」は、この人気投票で上位に入ったキャラクターを中心に、尾田栄一郎が描きおろした作品です。「週刊少年ジャンプ」2021年39号~41号の3号にわたり掲載。横につなぐと長大な1枚のイメージが現れます。
この記念碑的なイラストレーションを作品化するにあたり、特別な紙と特別な印刷が選ばれました。

岩野平三郎製紙所での越前和紙製作風景
紙は、手漉きの越前和紙
1865年。幕末の大混乱期に、現・岩野平三郎製紙所は創業しました。明治時代、初代・岩野平三郎が、絵画制作に優れた「雲肌麻紙」を開発。横山大観らに愛用されることになります。四代目となる現在も、伝統的な原料を用い、長辺3メートルを超える紙を制作。日本で唯一の大判手漉き和紙工場です。

便利堂コロタイプ工房での制作風景
印刷は、コロタイププリント
実用化された写真製版技法としては最も古いものとされ、定着されたイメージが100年以上残ることが歴史的に実証されています。このため、京都の寺社仏閣の修復記録資料には、コロタイプ印刷による写真が現在でも添付されます。1887年、明治時代創業の便利堂は、現在でもカラーのコロタイプ印刷を行う、世界で唯一の工房を持っています。法隆寺金堂壁画の原寸大撮影などを行なってきたこの工房に、製版と印刷を依頼しました。海賊たちのビビッドな色彩を再現するため、1紙につき23版という、通常の商業印刷の5倍以上の版を用いました。3紙で69版を用いる、空前のプリントです。

尾田栄一郎「ONE PIECE / Covers Vol.1」(2025, 和紙にコロタイププリント)ed. 100

尾田栄一郎「ONE PIECE / Covers Vol.70」(2025, 和紙にコロタイププリント)ed. 100

尾田栄一郎「ONE PIECE / Covers Vol.52」(2026, 和紙にコロタイププリント)ed. 100

尾田栄一郎「ONE PIECE / Covers Vol.98」(2026, 和紙にコロタイププリント)ed. 100
同時に、『ONE PIECE』のコミックスカバーイラストをB4サイズの和紙にコロタイププリントするシリーズ「Covers」も展示。2025年、便利堂コロタイプギャラリーで発表した10作品に、新たに6作品が加わります。
尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll 弍」
2026年7月8日(水)-11月29日(日)
集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
住所:105-0001 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1
アクセス:地下鉄日比谷線「神谷町駅」5出口より、徒歩約1分
営業時間:火・水・木 11:00-18:00 金・土・日・祝 11:00-19:00
*ラウンジスペースは予約制。11:00 -20:00
休廊日:公式サイトをご確認ください。
尾田栄一郎 1975年1月1日 熊本県生まれ
1992年、『WANTED!』で「週刊少年ジャンプ」・手塚賞受賞。
1997年、『ONE PIECE』の連載を開始。同年コミックス1巻発売。1999年にテレビアニメ化される。
2012年、初の展覧会『ONE PIECE展』を開催。
1992年、『WANTED!』で第44回手塚賞準入選(「月火水木金土」名義)。
1993年、『一鬼夜行』で第104回ホップ☆ステップ賞入選。
2006年、『ONE PIECE』で日本のメディア芸術100選マンガ部門選出。
2012年、『ONE PIECE』で第41回日本漫画家協会賞大賞受賞。
2018年、 熊本県民栄誉賞。
集英社マンガアートヘリテージ
https://mangaart.jp/ja
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