
- 電源およびセンシング分野での強みを基盤に、インテリジェントシステムのリーディングプロバイダーへの進化を加速し、AIデータセンターからフィジカルAI領域へと展開を拡大
- 2030年までに総アドレス可能市場(TAM)を300億ドル拡大し、2,430億ドル規模へ
- “Power、Sense、Connected Compute、Control”というフィジカルAIの4つの中核領域を統合することで、オンセミはその中心的な位置を確立し、機械が現実世界で「認識・判断・実行・適応」を可能に
- 相互補完的なポートフォリオの統合により、顧客への提供価値を大きく向上させるとともに、顧客関係のさらなる深化の推進を期待
オンセミ(本社: 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq:ON) とSynaptics Incorporated(Nasdaq: SYNA)は、オンセミがSynapticsを全株式交換による取引(オールストック取引)により買収する最終契約を締結したことを発表しました。本取引における総企業価値(EV)は約70億米ドルとなります。本取引は、Synaptics株式1株に対してオンセミ普通株式1.350株を割り当てる固定交換比率に基づいており、直近10営業日における両社の出来高加重平均株価に対して約19%のプレミアムを反映しています。
本統合により、オンセミはインテリジェントシステム分野におけるグローバルリーダーへの進化を加速する見込みです。Synapticsの差別化されたエッジAIコンピューティング事業ならびにヒューマンマシンインターフェースおよびワイヤレス接続ソリューションの強力なポートフォリオを取り込むことで、オンセミは電源およびセンシングの領域を超え、インテリジェントシステムへと能力を拡張し、幅広いエンドマーケットに対してより高い価値を提供していきます。
また、自動車、産業機器、AIデータセンター分野で培ってきたオンセミの専門性を基盤に、本統合プラットフォームはフィジカルAIの中核にオンセミを位置付けることを目指しており、2030年までにオンセミの総アドレス可能市場(TAM)を300億ドル拡大し、2,430億ドル規模へと成長させる可能性があります。
オンセミの社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるHassane El-Khouryは次のように述べています。「人工知能がクラウドの枠を超え、自動車や産業分野を含む現実世界へと広がる中、次のイノベーションの段階は、リアルタイムで『認識・判断・行動・適応』できるシステムに依存するものと考えています。フィジカルAIへの移行には、“Power、Sense、Connected Compute、Control”がシームレスに連携することが求められます。Synapticsの統合は、当社をこれら4つの中核領域の交点に位置付けることに寄与し、AIデータセンターを超えてエッジアプリケーションに広がる、より大きなAI機会の獲得につながるものと見込まれます。本取引により、接続コンピュート機能を速やかに追加するとともに、ソフトウェアおよびエコシステムの展開を拡大し、顧客が求めるインテリジェントシステムの提供を通じて、より高い価値創出につなげていくことを目指します」
Synapticsの社長兼CEOであるRahul Patel氏は次のように述べています。「本発表は、SynapticsのエッジAIおよびフィジカルAI分野における成長とリーダーシップを加速させる重要な一歩となります。オンセミとの協業により、Synapticsが持つAIネイティブなコンピュート、コネクティビティ、ヒューマンマシンインターフェースの強みと、オンセミが誇るインテリジェントな電源およびセンシング分野でのリーダーシップを組み合わせ、エッジAIスタックのあらゆるレイヤーにわたる統合ソリューションと開発プラットフォームを顧客に提供していきます。これにより、顧客との関係をさらに深化させるとともに、より大きな総アドレス可能市場へと事業を拡大していきます。また、全株式交換による本件は、株主の皆様が今後の魅力的な成長および価値創出の機会に参加できる仕組みとなっています。オンセミの経営陣とともに、この統合の持つ潜在的な価値を最大限に引き出していくことを楽しみにしています」
戦略面および財務面での高い意義
本統合により、以下のとおり大きな価値創出が見込まれます:
- AIインフラからフィジカルAIに至る能力を実現:オンセミはすでに、エネルギーグリッドからデータセンターコアに至るまで、AIインフラエコシステム全体において確固たるポジションを確立しています。本取引により、その展開範囲はインテリジェントエッジへと拡張され、オンセミは新たなエンドマーケットへの対応が可能になるとともに、“Power、Sense、Connected Compute、Control”にまたがる統合型のシステムレベルソリューションプロバイダーとしての能力を一層強化することが見込まれます。この強力な組み合わせにより、センシング、判断、実行、そして適応をリアルタイムで行うシステムが可能となり、自動運転、ロボティクス、AR/VRを含むフィジカルAIアプリケーション全般に対応することが見込まれます。
- オンセミに実績あるスケーラブルなエッジAI向けコネクテッドコンピュートプラットフォームを追加: SynapticsのAstraプラットフォームは、マルチモーダルインテリジェンスに対応する専用設計のAIプロセッサおよびNPUに加え、Wi-Fi、Bluetooth、GPSにわたる業界トップクラスのワイヤレスコネクティビティポートフォリオと、迅速な導入を可能にするフルオープンソースのソフトウェアスタックを統合したものです。
- 補完性の高いポートフォリオにより、スケールを活かした大幅な収益成長を実現: 補完性の高い2つのポートフォリオの統合により、オンセミはイノベーションおよび製品ロードマップの加速が可能となり、プラットフォームあたりの提供価値(ドルコンテンツ)の拡大を実現するとともに、顧客との長期的な関係深化を促進することが期待されます。また、本統合により、オンセミは組込みIPやソフトウェアを含む高付加価値かつ差別化されたシステムソリューションへのエクスポージャーを高めることが見込まれており、これにより製品ミックスの改善、マージンの拡大、そして持続的な成長が期待されます。
- 魅力的な財務プロファイル: 本取引は、クロージング後18カ月以内に非GAAPベースのEPSに対して増益効果(アクリーティブ)をもたらすことが見込まれており、年間2億ドルのシナジー創出が期待されています。また、粗利益率はオンセミの長期的な財務モデルと整合する水準となる見通しです。なお、オンセミは、取引完了までの期間においても、既存の株主還元方針を維持する方針です。
取引の概要
両社の取締役会により満場一致で承認された本契約に基づき、Synapticsの株主は、クロージング時点で保有するSynaptics普通株式1株につき、オンセミの普通株式1.350株を受け取ることとなります。これにより、完全希薄化ベースで、Synaptics株主は統合後の会社の約12%を保有する見込みです。
また、本取引の一環として、Synapticsの取締役のうち1名がオンセミの取締役会に加わる予定です。
本取引は、Synaptics株主による承認、必要な規制当局の承認の取得、およびその他の慣習的な条件を満たすことを前提として、2027年半ばの完了が見込まれています。
オンセミおよびSynaptics、従来の財務見通しを再確認
発表の一環として、オンセミは、2026年5月4日に公表した2026年度第2四半期の財務見通しを再表明しています。Synapticsは、2026年5月7日に公表した2026年度第4四半期の財務見通しを再表明しています。
カンファレンスコールおよびウェブキャストに関する情報
オンセミは、本取引に関する発表について説明するため、2026年6月25日午後5時(米国東部夏時間:EDT)より、金融コミュニティ向けのカンファレンスコールを開催します。ライブウェブキャストおよび関連プレゼンテーション資料は、オンセミのIRサイト(http://www.onsemi.com)にてご覧いただけます。また、ウェブキャストのアーカイブおよびプレゼンテーション資料は、コール終了後に公開される予定です。投資家の皆様および関係者の方々は、事前登録により本カンファレンスコールにご参加いただくことも可能です。
アドバイザーについての説明
オンセミのリード財務アドバイザーはMorgan Stanleyが務め、J.P. Morgan Securities LLCも財務アドバイザーを務めました。法務アドバイザーはSkadden, Arps, Slate, Meagher & Flom LLPが担当しました。一方、Synapticsの専任財務アドバイザーはQatalyst Partnersが務め、法務アドバイザーはBaker McKenzieが担当しました。
オンセミ(onsemi)について
オンセミ(Nasdaq: ON)は、自動車、産業機器、AIデータセンターといったエンドマーケットにおいて、電動化、エネルギー効率、安全性、オートメーションを実現するインテリジェントなパワーおよびセンシング技術を提供しています。オンセミは、競争力のある革新的な製品ポートフォリオを通じて、お客様が直面する複雑な課題の解決を支援し、より高い効率性と性能の向上、さらにシステムコストの低減を実現します。これにより、より安全でクリーン、そしてエネルギー効率の高い社会の実現に貢献しています。当社はS&P 500(R)インデックスに含まれています。オンセミの詳細については、www.onsemi.jpをご覧ください。
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