
2026年8月28日、産業用AIソフトウェアのリーディングプロバイダーであるIFSは、産業企業がAIに任せ始めている業務を「5つの仕事」として整理し、公開しました。予知保全から技能継承まで、現場の意思決定を支援するAIの活用実態を、海外のお客様における具体的な成果とともに紹介しています。
多くの産業現場では、本来持つ能力の50~70%程度しか発揮できていないという課題を抱えています。計画外のダウンタイムによる損失は、業界全体で年間1.4兆米ドルに上るとされ、2033年までに約200万人分の生産関連の求人が埋まらないと見込まれています。IFSは、AIが人に取って代わるのではなく、現場の判断を後押しする存在として浸透しつつあるとし、実際にお客様が取り組んでいる5つの活用領域を取り上げています。
産業用AIに任せ始めた「5つの仕事」:
- 予知保全:センサーデータや保守履歴、故障パターンをAIが継続的に解析し、計画外のダウンタイムを未然に防止
- 初回修理成功率の向上:技術者にスキル・部品在庫・資産履歴などの情報を統合して提示し、一度の訪問での修理完了を支援
- 動的な計画の見直し:受注状況や設備稼働状況の変化に応じ、実行可能な最適な選択肢をAIが提示し計画担当者を後押し
- サステナビリティの説明責任:環境目標や実績の根拠を、監査可能なデータで示せるようにする
- 技能継承:熟練技術者の専門知識をAIが捕捉・体系化し、次世代の人材へ引き継ぎ
1. 予知保全:設備の故障を、起きる前に予測する
センサーデータや保守履歴、過去の故障パターン、稼働環境などの情報をAIが継続的に解析することで、計画外のダウンタイムを未然に防ぐ取り組みが広がっています。英国の蒸留メーカーであるWilliam Grant & Sons社では、すべての修理のうち38%を緊急対応が占めていた状態から、設備停止前に計画的に対応する体制へと移行し、年間840万英ポンドのコスト削減を見込んでいます。
2. 初回修理成功率の向上:現場の技術者に、必要な情報をその場で
AIが技術者のスキル、部品在庫、SLAの優先順位、資産の履歴、既知の故障パターンといった情報を統合し、作業に向かう前の技術者へ必要な情報を提示することで、一度の訪問で修理を完了できる確率が高まっています。資源回収・選別ソリューションを提供するTOMRA North America社では、85,000件に及ぶ設置拠点全体で、この取り組みにより初回修理成功率が84%から97%まで向上しました。
3. 動的な計画の見直し:状況の変化に応じて、計画を継続的に組み直す
受注状況や部品供給、設備の稼働状況が刻々と変化する中、AIが現時点の制約条件のもとで実行可能な最善の選択肢を提示することで、計画担当者の意思決定を後押しします。スプリングワイヤー製品を手がけるSuzuki Garphyttan社は、AIを活用した需要予測とスケジューリングにより、6か国の拠点で50%の生産性向上を見込んでいます。
4. サステナビリティの説明責任:環境目標の根拠を、データで示す
現場のオペレーションデータをリアルタイムでサステナビリティの成果に結びつけることで、環境目標や実績を根拠のあるデータで説明できるようにする取り組みも進んでいます。英国の施設・衛生サービス企業であるPHS Group社では、AIの活用によりエンジニア約700名の移動時間を35%削減し、二酸化炭素排出量の削減にもつなげています。
5. 技能継承:ベテラン技術者の知見を、次の世代へ
熟練技術者が持つ専門知識をAIで蓄積・共有し、次世代の人材に引き継ぐ取り組みも始まっています。包装資材メーカーのCheer Pack/CDF Corporation社では、この仕組みの活用により年間150万米ドルのコスト削減を見込んでおり、影響を受けた従業員は解雇されるのではなく、全員をより高度なスキルを必要とする業務へ配置転換しています。
IFSは、産業用AIのリーディングプロバイダーとして、今後もお客様の現場における意思決定を支援し、産業界全体の生産性・効率性・持続可能性の向上に貢献してまいります。
※本メディアアラートは、IFS Blogに掲載された以下の英語記事の内容を基に、日本市場向けに編集・要約したものです。
・The 5 Jobs Industrial Enterprises Are Hiring AI to Do(2026年7月9日)
IFSについて
IFSは、産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアの分野で世界をリードするプロバイダーであり、製造、資産管理、サービス運用を通じて、地球を支え、守るハードコアなビジネスを支援しています。IFSのテクノロジーは、製品を製造し、複雑な資産を保守し、サービス重視の業務を管理する企業が、産業用AIの変革力を活用し、生産性、効率性、持続可能性を向上させることを可能にします。
IFS Cloudは、AIを活用した完全にコンポーザブルなプラットフォームであり、お客様の特定の要件やビジネスの進化に柔軟に対応できるよう設計されています。ERP、EAM(企業資産管理)、SCM(サプライチェーン管理)、FSM(フィールドサービス管理)などのニーズを包括的にカバーします。IFSのテクノロジーは、AI、機械学習、リアルタイムデータ、アナリティクスを活用して、お客様が十分な情報に基づいて戦略的な意思決定を行い、「サービスの瞬間 (Moment of Service(TM)) 」を実現できるように支援します。
IFSは1983年に、最初のお客様の敷地の外にテントを張った5人の大学の友人によって設立されました。彼らは、年中無休で対応し、お客様のニーズを第一に考えていました。それ以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長しました。機敏性、顧客中心主義、信頼という基本的な価値に基づいて、IFSは価値を提供し、戦略的変革を支援することで世界的に認められています。当社は、この分野で最も推奨されるサプライヤーです。その理由については、ifs.com/jaをご覧ください。
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