「インテル テクノロジ・ショーケース」でプラットフォーム技術やMontecitoをアピール
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プラットフォーム技術では、「コアとスレッド」「仮想化」「RAS」「システム管理」「I/Oとメモリ」「電力管理」の6分野に分類し、それぞれの技術の概要が紹介された。具体的には、「コアとスレッド」にはIntelハイパースレッディング・テクノロジとデュアルコア/マルチコア技術、「仮想化」にはIntelバーチャライゼーション・テクノロジ、「RAS」にはPellstonテクノロジ、「システム管理」にはインテル アクティブ・マネジメント・テクノロジ、「I/Oとメモリ」にはインテルI/Oアクセラレーション・テクノロジ、電力管理にはIntel Speedstepテクノロジとデマンド・ベース・スイッチングがそれぞれ対応する。
展示会場ではデマンド・ベース・スイッチング(DBS)のデモが行なわれた。デマンド・ベース・スイッチングは、CPUの負荷に応じて消費電力を動的に増減させていく技術。デモ環境では、CPUを最高速で稼働させた場合に約400Wの電力を消費するところ、プロセッサへの負荷が減ると最大25%程度消費電力が減少する様子を示した。
このほか、デュアルコア・プロセッサのデモとしてコード名「Besleyプラットフォーム」が公開された。これは次世代Xeonプロセッサ「Dempsey」(コード名)のデュアルコア・プラットフォームで、デュアルコア・プロセッサの2way構成で、さらに各コアではハイパースレッディングで2スレッド実行されて総計8スレッドが同時に実行されるところが確認できた。
Montecitoでは、現行のItanium2に比べ、システムバス(FSB)の高速化(400MHzから667MHzに)、マルチスレッド機能の向上、デュアルコア化、コアの動作クロック周波数の向上、などのパフォーマンス向上策が採用される。ゲストとして登壇した日立製作所 エンタープライズサーバ事業部第二サーバ本部本部長の秋元一泰氏は、日立のブレード・サーバBladeSymphonyでは、Itanium2のFSBを世界で初めて667MHzに引き上げることに成功しており、すでにMontecito採用の準備が整っていることを明らかにした。
ItaniumとItanium2は、発売から2年ほどはごくわずかしか販売実績がなかったが、2004年には売り上げで前年比3.7倍、出荷台数で2.8倍という急成長を遂げたという。市場でのItanium2の利用拡大を受け、Montecitoの投入でさらに性能を引き上げて市場を拡大したいというインテルの意図がうかがわれた。
《渡邉利和》
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