[ケーブルテレビ2005] エム・ファクトリー、VODソリューション「MediaVaultfor xOD」を展示
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MediaVault for xODは、エム・ファクトリーが開発したサービスプラットフォーム「.frame MediaVault」と、クラビットが開発したゲーム配信技術「G-cluster」を組み合わせたもの。さらに、専用STBはエム・ファクトリーとミツミ電機が共同開発した。
.frame MediaVaultは、サービス事業者向けのコンテンツ配信プラットフォームで、DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)機能を実装するほか、CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)への活用を想定した加入者の視聴ログ収集機能なども備える。
G-clusterはゲームなどのインタラクティブなアプリケーションを、プログラムをローカルのSTBにインストールすることなしに提供する技術。ゲームソフトはサーバ側で実行され、画面イメージがビデオストリーミングでSTBに配信される。サーバ側でゲームソフトが実行されるため、端末同士の対話/対戦機能などの実装も容易。
同製品は既に岩手ケーブルテレビジョンへの導入が決定しており、試験運用を経て8月からVoDサービスおよび日本のケーブルテレビ局初となるゲームオンデマンドサービスが開始される予定。なお、コンテンツ提供はクラビットが行なう。
日本市場では、任天堂やSCE(Sony Computer Entertainment)などが販売する専用ゲームコンソールが普及しており、それぞれ独自にネットワーク対戦機能などを実現しているが、CATV網という既存ネットワークを前提としたゲームオンデマンドが普及するかどうか、岩手ケーブルの成否が注目される。
《渡邉利和》
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