ソニー、自動音場補正機能搭載の最高級AVアンプや、SACD/DVDプレーヤーの最上位機種 | RBB TODAY

ソニー、自動音場補正機能搭載の最高級AVアンプや、SACD/DVDプレーヤーの最上位機種

IT・デジタル レコーダー
TA-DA9100ES
TA-DA9100ES 全 2 枚
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 ソニーは20日、高級アンプ用のフルデジタルアンプ「32bit S-Master PRO」と自動音場補正機能を搭載したマルチチャンネルアンプの最上位機種「TA-DA9100ES」や、SACD/DVDプレーヤーの最上位機種「DVP-NS9100ES」を発表した。価格は、TA-DA9100ES(12月21日発売)が682,500円、DVP-NS9100ES(11月21日発売)が273,000円。

 TA-DA9100ESは、7.1chのフルデジタルアンプ。最大出力は、4オーム時が320W×7ch、8オーム時が260W×7chとなる。

 新開発のステレオマイクロホンと独自開発のテストトーンにより、高精度かつ高速に音場を補正する自動音場補正機能を搭載。各スピーカーの有無判定、各チャンネルのバランス・ゲイン調整、距離設定、32ビット精度の高音質グラフィックイコライザー(1/3オクターブ型31バンド)を用いた周波数特性補正など、約30秒という短時間で設定および補正を完了できる。

 調整後は、すべてのスピーカー特性をフラットにする「フラットモード」、前方スピーカーの特性を基準にしてサラウンドスピーカーの特性を合わせる「フロントリファレンス」、大きな部屋のゆったりした音場感を提供する「エンジニアリファレンス」から、音場特性を選択可能だ。

 32bit S-Master PROを7ch搭載し、原音により忠実な音を追求。S-Masterは、入力信号を完全デジタル領域で処理する上、スピーカーを直接駆動できるDACだ。つまり、このDACがそのままパワーアンプとして動作するため、アナログアンプに存在していたひずみが全くないという。

 下位ビットのオーディオ情報を損なわず細やかな音量調整ができる「パルスハイトボリューム」を備える。デジタル領域でデータやパルスの構成を一切操作しないため情報量の欠落もなく、小音量時から大音量まで高音質を維持できる。

 コンポジット入力信号やS映像入力信号をコンポーネント信号に変換するアップコンバータ、コンポーネント入力信号をコンポジット信号およびS映像信号へ変換するダウンコンバータを装備。また、インターレースからプログレッシブへ変換する機能も搭載した。

 インターフェースには、HDMI入力×2、HDMI出力、i.LINK×2、D4入力×3、D4出力、S映像入力×8、S映像出力×3、光デジタル音声入力×7、同軸デジタル音声入力×5、光デジタル音声出力×2などを用意する。


 DVP-NS9100ESは、14ビット216MHzのビデオDAC、HDMI入力やi.LINKを装備する、SACD/DVDプレーヤーのハイエンドモデル。オーディオDACには、高音質を追求した「スーパーオーディオD/Aコンバーター」を搭載。

 スーパーオーディオD/Aコンバーターは、1つのIC内に複数個の1ビットDACを備えており、出力をIC内部で加算することで従来方式に比べて音のひずみをさらに低減できるという。また、オーディオ専用のマスタークロックをDACの間近に配置することでジッターの少ない、純度の高い信号を供給している。

 オーディオ基板は4層構造とし、電源供給ラインとグラウンドを強化。オーディオ回路には、オーディオ専用部品を贅沢に採用している。デジタル系ノイズの影響を減らすために、アナログ回路専用のトランスを搭載。さらに、アナログ用トランスは、オーディオ用とビデオ用それぞれに独立した巻線を用意することにより、相互の干渉を防いでいる。

 そのほか、同社のI/P変換技術「プレシジョン・シネマ・プログレッシブ」を10ビット演算処理することで表現力を改善した。


 また、同社独自の「S-Master」技術を駆使したステレオデジタルアンプ「TA-DR1a」など、あわせてアンプ2機種とスピーカーパッケージ1機種を発売。

・ステレオデジタルアンプ「TA-DR1a」 11月21日発売 1,260,000円
・マルチチャンネルアンプ「TA-DB890」 10月21日発売 92,400円
・スピーカーパッケージ「SA-FT7ED」 10月21日発売 294,000円

《高柳政弘》

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