iPodやPSPでも自分のPC環境を持ち運べるソフトウェア「Migo」販売開始へ
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「Migo」は、USBメモリ、各種メモリカードをはじめ、iPodやPlayStation Portable(PSP)などのメモリディスクデバイスに自分のPCの環境(Windows 2000/XP)を保存し、他のPCでその環境を利用することができるというもの。使用後に、他のPC上に情報を一切残さないため、不特定多数が利用するPCでの利用も安全に行えるという。
また、他のPCで行った更新結果は、メモリディスクデバイスを自分のPCに接続すると自動的にPC側に反映される。
持ち運べる環境は、ファイル、フォルダ、Outlookのデータ(電子メール、予定表、連絡先、メモ、仕事)、Internet Explorerの設定(お気に入り、Cookie、履歴)、デスクトップ設定(壁紙、アイコン、ショートカット)などとなっている。
単一デバイス上に、最大4つまでの異なるコンピュータ環境を保存することができる。
国内の販売はメディアマートが行い、まずは、11月上旬からVectorなどのオンラインショップでダウンロード販売される。価格は6,090円。パッケージ版は年内の発売を予定しているとのこと。
また、メディアマートではメモリディスクデバイスメーカー向けのOEM販売にも力を入れていくほか、企業や大学、インターネットカフェなどに同製品の活用を提案し法人向けの販売も積極的に展開していくという。
◆PSPに自分のPC環境を保存して他のPCで使うデモ
製品発表会では、ソニーのPlayStation Portableをメモリディスクデバイスとして使用したデモが行われた。
説明によれば、USBフラッシュメモリ、CF、SDカード、メモリスティックなどのフラッシュメモリはもちろんのこと、USB接続のHDDやiPodなどWindows上でディスクデバイスとして認識し、ドライブレターが割り当てられるものであれば利用できるという。
あらかじめMigoをインストールしたPSPを自分のPCに接続し、Migoを起動する。Migo上で、コピーする環境を指定する。指定し終わると、自動的にメモリディスクドライブ(この場合はPSP)への同期が始まる。同期終了後に、これをログオン済みの他のPCに接続し、Migoを起動する。
Migoのに表示されるデスクトップイメージのミニアイコンをクリックすると、メモリディスクに保存された環境が利用可能になる。デスクトップの壁紙やデスクトップアイコンが変わるので、自分の環境に切り替わったことが一目でわかる。この段階でInterner Explorerを起動してお気に入りを確認すると、自分のPCの環境と同じものが表示される。Outlookの受信トレイも自分宛てのものになっている。Windowsの「ユーザーの簡易切替え」機能と同じ感覚で利用することができることがわかる。
使用終了時も、デスクトップとMigo内との同期を取る時間だけ待たされる程度で、とてもスムーズに終了できる。終了後に、IEのお気に入りを確認しても、Outlookの受信トレイを見ても、自分のPC環境は残っていない。
◆ 利用環境が整っていれば魅力的なソリューション
実際に使ってみる気にさせるMigoだが、いくつかの注意点もある。
まず、利用するアプリケーションは相手先のPCの環境に依存するということだ。たとえば、Internet Explorerは、Windows2000/XPがインストールされているPCの場合ほとんどの環境で利用可能だが、Outlookはインストールされていないケースも多い。その場合、いくらMigoにメールデータをコピーしてきていたとしても、メールを読み書きすることはできない。パワーハウス社では、今後、Outlook以外のアプリケーション(Thunderbird、Domino、サイボーズ等)への対応も検討中としている。
また、Migo自体にデータの機密性を保護する機能が用意されていないため、重要なデータを持ち運ぶ際には、メモリディスクデバイス側にハードウェアによるデータの暗号化機能などが必要になる。
しかし、上記の2点が解決されるコンピューティング環境にあれば、Migoは非常に魅力的なモバイル環境のソリューションとして活用範囲が広がりそうだ。
《竹内充彦》
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