ジュニパー、クライアントを監視しアクセス制御を行うソリューションを発売
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
また、同製品の発売と併せて、同社のファイアーウォール製品などに採用されているOSが、「ScreenOS 5.3」へとアップグレードされている。
Infranet Controller(IC)4000/6000は、同社が推し進めているエンタープライズ・インフラネット構想をベースとした統合型アクセス管理ソリューション製品。IDベースのポリシーとエンドポイントインテリジェンスを組み合わせることで、エンタープライズレベルのネットワークでリアルタイムの視認性とポリシー制御を実現するという。また、ICには制御機能に加え、Windowsクライアントのポリシー制御用エージェントソフトウェア「インフラネット・エージェント」のサーバ機能が搭載されており、エンドポイントとなるクライアントはダイレクトにダウンロードして使用することとなる。なお、MacOSおよびLinuxについては、同エージェントなしでポリシー運用が可能となっている。
IC 4000は、1台で3,000エンドポイントまで対応できるモデルで、2台でのクラスター運用ができるモデル。一方のIC 6000は上位モデルとなり、1台で25,000エンドポイントに対応でき最大4台でのクラスタ運用が可能な点に加え、アップグレード可能な電源ユニットやHDDを採用することにより障害発生時でも迅速な復旧が行えるようになっている。
また、今回の発売と同時にアップグレードされた「ScreenOS 5.3」では、ICによるポリシー制御に対応したほか、アンチウィルス/スパム機能が強化されており、スパイウェア/アドウェア/キーロガーやスパム/フィッシングに使われているメールなどのインバウンドからの脅威が防げるようになっている。
発売日の25日には、ジュニパーネットワークスにて同ソリューションの記者発表会が行われ、同社のセキュリティ・プロダクト・グループ プロダクト・マネージャーであるカルスィック・クリシュナン氏によるソリューション紹介が行われた。
統合型アクセス管理ソリューションは、エンドポイントの制御とIDベースの制御のいずれも可能なもので、ICによりファイアウォールをダイナミックに設定できるほか、IPSecポリシーをクライアントベース、ネットワークベースの両方に適用できるソリューション。また、クライアントのセキュリティー・コンプライアンス状態を随時監視する「インフラネット・エージェント」により、セキュリティー・ポリシーによるネットワークの利用制御も行えるようになっている。
また、同ソリューションでは、AAAサーバーベンダー、コンテンツ管理ベンダー、アンチウィルスソフトなどを提供するエンドポイント・セキュリティー・ベンダー、セキュリティーイベント管理・レポートベンダーといった20を超えるサードパーティベンダー製品との統合および相互運用性を実現。これにより、クライアントのセキュリティ・ポリシーを各種製品のインストール状況などで設定できるほか、ポリシーからはずれたエンドポイントのIDをAAAサーバーで管理するといった運用が行えるようになっているという。
《村上幸治》
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