ヤフー、4月1日に10周年。ジェリー・ヤン氏と井上社長がこれからの10年を語る
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ヤン氏はYahoo!の現在そして今後について「Web 2.0に対応できるよう生まれ変わろうとしている」と述べた。その背景にあるのはインターネットとWebの変化にあるという。初期においては公的な性格を持つ“The” Webであったのが、次の段階としてパーソナライズないしカスタマイズによる“My” Webに変化してきたと指摘。そしてインターネットの次の世代として、今後のWebはソーシャル(社会的)なメディアとして“Our” Webになっていくとした。
その目的に向けて、Yahoo! Inc.が現在提供している、または提供を予定しているサービスとして、ソーシャルブックマーキングのdel.icio.us(デリシャス)、オンライン写真共有のflickr(フリッカー)、ソーシャルネットワーキングのYahoo! 360゜などを紹介。また、今後はPC、モバイル、そしてテレビという3つの画面にまたがって、Yahoo!のサービスを提供していくと述べた。さらに、Yahoo!の提供する各種サービスを、ユーザーがパーソナライズしていくことが重要であるとし、オープンAPIの必要性について述べた。
続いて井上氏が、ヤフーが今後の10年に向けた第一歩として先日行った、組織変更について紹介。インターネット利用者が、今よりなお情報発信者になることを促すためのソーシャルネット事業部、ネットで生活圏に密着した情報を得られるようにする地域サービス事業部、そしてPCのないところでもより積極的にネットを利用できるようにしていくためのモバイル事業部の3つを新設し、これに注力していくとした。
また井上氏は、インターネットにとっての「これまでの10年」が利用者数の増加という「量」の拡大であったのに対し、「これからの10年」は利用の「質」の向上が求められるとし、それに向けた第一歩の施策として3つの10周年記念事業を行うとした。
1つは団塊の世代を対象としてた「Yahoo! セカンドライフ」の提供。2つめは災害時の緊急な資金支援に対応するための「Yahoo! 基金」の創設。そして技術開発と、ライフスタイル側からのインターネット利用研究とを2本柱とする総合研究機関「Yahoo! ラボ」の設立だ。
井上氏は「Yahoo! はこれまでの10年も、これからの10年も、インターネットの利用者に喜んでもらえるサービスを提供することが使命であり、またそれだけが生き残る道だと考えている。今後ともそのようなサービスを提供していきたい」と締めくくった。
《小笠原陽介》
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