コダックの第2四半期、昨年よりも2四半期早い営業利益の黒字化を達成 | RBB TODAY

コダックの第2四半期、昨年よりも2四半期早い営業利益の黒字化を達成

IT・デジタル デジカメ
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 米イーストマン・コダックは8月1日、2006年第2四半期の業績を発表し、デジタル関連事業は昨年よりも2四半期分早く営業利益段階での黒字化を達成したことを明らかにした。

 売上は33億6,000万ドル(前年同期比9%減)で、内訳はデジタル関連事業が18億2,900万ドル(同6%増)、銀塩感材事業が15億2,200万ドル(同22%減)、ニューテクノロジー分野が900万ドル(前年同期1,6000万ドル)。この売上げ減は、フィルム&フォトフィニッシンググループとコンシューマーデジタルイメージンググループの売上げ減少によるもので、前者は同社の予想通り、後者は市場の変化、および売上成長よりも利益拡大に注力するという方針によるものとした。

 税引き前の金利その他収入、費用を含まない継続事業による損失は、1億6,7000万ドル(前年同期1億3,700万ドルの損失)で、主に2005年第3四半期に実施された資産有効耐用年数の変更により減価償却費の増大の影響を受けているとした。純利益は、GAAPベースで2億8,200万ドルの損失(同1億5,500万ドルの損失)。1株あたりの純利益は98セントの損失(同54セントの損失)。これは2004年に発表された銀塩感材事業に関連する製造部門の事業再構築とデジタルビジネスモデルの構築という事業計画に沿うものとした。

 売上総利益率は、主に銀のコスト高騰の影響と2005年第3四半期に実施された資産有効耐用年数の変更により減価償却費の増大の影響を受け、24.1%(前年同期比28.2%)に減少した。

 デジタル市場での持続的成功を実現するビジネスモデル構築の目標を達成するため、2004年1月に発表された事業再構築計画の状況も同時に発表された。2006年第2四半期は、約1,630人の削減を行い、予定数25,000人に対して現在までに20,500人を達成した。同社では2007年度末までに計画はほぼ完了するとの予測を示した。

《富永ジュン》

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