「企業におけるIP電話の導入はコスト削減よりも業務の効率化」 -沖電気セミナー
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
■モバイルセントレックスを実現するSIPサーバSS9100
第一部では、まず、沖電気工業IPシステムカンパニーIPシステム本部マーケティング部担当部長である原口哲朗氏が登壇。企業における情報化投資の目的が、コスト削減よりも、むしろ業務の効率化に重きを置いていることを紹介。音声通話の単なるIP化ではなく、音声、映像、データのいわゆるトリプルプレイの業務システムとの連携が重要であると説明。同社のSS9100シリーズは、ヒューレットパッカード社のサーバコンピュータとWindows Serverという組み合わせの上で動作するSIPサーバであり、まさにそううしたニーズに応えるソリューションを提供するものであることをアピールした。
また、同氏は、FMC(Fixed Mobile Convergence)サービスと企業内モバイルセントレックスサービスの融合においては、携帯キャリアとの連携が必要不可欠であることも強調。今後も、携帯キャリア各社との連携を推進していく意向を示した。
最後に、SS9100の導入実績の高さを紹介。大手商社でのフルIP化、製造業におけるレガシーPBXとの混在、官公庁でのPDAへの緊急通報システムなどの導入事例を紹介して、講演を締めくくった。
■VoIP対応の無線LANアクセスポイントMWINS
続いてIPシステムカンパニー企業ネットワークビジネスユニット端末副ビジネスユニット長である近藤浩司氏が登壇。同社のVoIP対応無線LANアクセスポイント「MWINS BR2100シリーズ」の紹介とデモを行った。
MWINS BR2100シリーズの最大の特長は、セキュリティ管理やQoS制御機能をアクセスポイント自体が内蔵していること。従来の無線LAN規格では、電波の送信権はいわば早い者勝ちであり、ほかのデータ送信のトラフィックによっては音声データの送信に偏りが生じ、結果として音声品質の劣化が生じる。同製品では、IEEE 802.11e EDCAと同社独自のテクノロジでこれを解決。音声パケットを優先させることで、途切れの少ない高音質での会話を提供可能にしている。また、同製品はコントローラを必要とせず、導入コストを大幅に削減しながら、分散型アクセスポイントを構築できるという特長も持つ。
講演の最後に、従来のアクセスポイント使用時と同製品使用時でのクォリティの差を、トリプルプレイのデモで示した。通常の無線LANでは、動画が止まり音声が途切れるところ、同製品では動画が止まることはなかったものの、音声はほんの少しだけ途切れた。近藤氏は会場内の電波状態のせいだと冗談交じりに説明し、会場内の笑いを誘っていた。
《竹内充彦》
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