「ウィキペディア」が大賞に輝く〜Web of the Year 2006 | RBB TODAY

「ウィキペディア」が大賞に輝く〜Web of the Year 2006

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日本のITビジネスのキーマンたちが、一堂に会する「Web of the Year 2006」の会場
日本のITビジネスのキーマンたちが、一堂に会する「Web of the Year 2006」の会場 全 11 枚
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 ソフトバンククリエイティブが発行する月刊誌「Yahoo! Internet Guide」は、今年のベストサイトを一般投票で選出する「Web of the Year 2006」の結果発表および授賞式を、6日に東京・六本木のディスコ「velfarre」にて開催した。

 「Web of the Year 2006」は、今年で11回目となる企画。人気、知名度、アクセス数、ユーザ数、インターネット視聴率(協力:ネットレイティングス)、過去の順位などをもとに、「特別賞」(話題賞/新人賞)と「部門賞」(18部門)の上位3位までと、インターネット視聴率調査会社「ネットレイティングス」が視聴率データを基に選考した「ネットレイティングス賞」、2006年ベストサイトの「年間総合大賞」が決定される。Yahoo! Internet Guide編集部が総合的な判断でノミネートした285サイトの中から、47,716票(投票期間:2006年11月6日〜11月19日)の一般投票により各受賞サイトが決定した。

 会場には、特別賞・各部門賞の受賞サイト関係者(上位3位まで)が招待され、ちょっとしたパーティ状態に。華やかな雰囲気のなか、発表がスタートした。

 まず特別賞の発表。「話題賞」は「YouTube」、「新人賞」は「イザ!」が受賞となった。

 続く部門賞では、ウェブ情報源部門での「ウィキペディア」圧勝を皮切りに各賞が発表されていった。コミュニティ部門は「mixi」、動画部門で「YouTube」、音楽部門で「iTunes Store」、地図部門で「Google マップ」、旅行部門で「じゃらんnet」、ショッピング部門で「Amazon.co.jp」、オンラインフォト・ストレージ部門で「Yahoo!フォト」、ブログサービス部門で「Ameba by CyberAgent アメブロ」、店舗検索部門で「ぐるなび」、エンターテインメント部門で「ハンゲーム」、オンラインバンク部門で「イーバンク銀行」、オンライントレード部門で「イー・トレード証券」、コンピュータ部門で「窓の杜」(11連覇!)、情報検索部門で「Google」(初の受賞)、ニュース部門で「NIKKEI NET」、スポーツ部門で「スポーツナビ」、プロバイダ部門で「Yahoo! BB」が各賞を受賞した。

 インターネット視聴率調査会社「ネットレイティングス」が視聴率データを基に選考する「ネットレイティングス賞」は、「YouTube」の受賞となった。世界中で実は日本からのYouTubeの利用率がもっとも高いという。具体的なYouTube利用者数の推移などがグラフで示され、誰もが納得の受賞となった。

 そして、2006年度の年間総合大賞は、ウェブ情報源部門1位に輝いた「ウィキペディア」が初の栄冠を獲得した。ボランティアベースのWeb2.0を象徴するサービスが受賞したことは、会場全体からも好意的に受け止められていた。ウィキペディア日本語版 管理者・ビューロクラットの今泉誠(Suisui)氏も、純粋に受賞の喜びを表していた。

 僅差での受賞も大差での受賞もあったが、いずれの結果を見ても、いわゆるWeb2.0企業が大躍進し、今までのトップサイトに取って代わっていった感がある。特にGoogle(YouTube)、Wikipedia、amazonが各賞のトップとなった今回は、ある種の節目として記憶されるだろう。またいずれのサイトも、現状で満足することなく新サービス提供を表明するなど、果敢な「挑戦者」の姿勢を崩していないのも印象的だった。

 今回の受賞結果、各賞のノミネート作品および順位は、「Web of the Year 2006 受賞サイト発表」ホームページですでに公開中だ。なお、4位以下の順位および得票数などの詳細は、「Yahoo! Internet Guide」誌上 (2007年2月号)にて発表となる。

《冨岡晶》

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