【IC CARD WORLD 2007 Vol.1】HP、カード形態を選ばないFeliCaプラットフォームソリューション
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
PASMOサービスの開始やおサイフケータイの普及から注目されている電子マネーのFeliCaシステムだが、HPは、Suica、PASMO、iD、Edyなどマルチ決済が可能なシステム構築をしやすくするプラットフォームソリューションを提案していた。ポイント制度、マイレージサービス、決済など商品取引とサービスをマッシュアップしていく上でキーとなるFeliCa基盤のシステムだけに、どんなものかを取材してみた。
まず、FeliCaとは電子マネーの共通基盤であるが、実際にはおサイフケータイやEdy、交通機関のパスなどとカードの形式やネットワーク(携帯電話網、インターネットなど)によって、サーバやアプリケーションは個別に開発する必要がある。会場にてデモを行っていた「HP IC-Chip Access Server for FeliCa」では、端末側のカード形式とネットワーク接続の部分と、バックグラウンドの決済システム、CRMシステムの開発を共通プラットフォーム化することで、開発効率やコストを削減しようというシステムだ。
ビジネス規模によっては、従来型のカードの種類ごとにソリューションを考え、システムを開発するほうがよい場合もあるが、大規模なシステムや今後、電子マネー市場で鍵となるマルチ決済を考えると、初期投資にプラットフォームを整備しておくことのメリットは高い。とくに、ダイナミックに変わるサービス市場や流通形態、さらに電子マネー市場にも柔軟性や拡張性が確保できることは、中長期的な戦略にとって重要な点だろう。
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