携帯電話向けWebサイトに特化したSaaS型アクセス解析サービスwellout、IIS6.0対応を強化 | RBB TODAY

携帯電話向けWebサイトに特化したSaaS型アクセス解析サービスwellout、IIS6.0対応を強化

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 ディー・ワークスは7日、携帯サイト専用のSaaS型アクセス解析サービスの最新バージョンとして「wellout 2007-springバージョン」を8日より提供すると発表した。
 ディー・ワークスは7日、携帯サイト専用のSaaS型アクセス解析サービスの最新バージョンとして「wellout 2007-springバージョン」を8日より提供すると発表した。 全 9 枚
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 ディー・ワークスは7日、携帯サイト専用のSaaS型アクセス解析サービスの最新バージョンとして「wellout 2007-springバージョン」を8日より提供すると発表した。

 welloutは、iモード、EZweb、Yahoo!ケータイの公式または勝手サイトを対象とした、SaaS型のアクセス解析サービス。ユーザが設置した携帯向けWebサイトのアクセスログを収集し、独自のデータと組み合わせて解析することで、携帯電話からのアクセスに特化した解析を行う。2005年10月のサービス開始から四半期ごとのバージョンアップを繰り返しており、今回の2007-springバージョンは5回目のバージョンアップとなる。

 新バージョンでは、新たに「IISロギングモジュール」が導入された。Microsoft Windows Server 2003のIIS6.0に対応するアクセスログ出力モジュールで、従来IISのログには含まれなかった携帯キャリア独自のHTTPヘッダ情報をログ出力できるようにするもの。この導入により、IISを利用しているサイトでも、ほかのWebサーバと同様に端末固有情報を踏まえた情報解析が可能となった。

 同社の代表取締役の泉大五郎氏は、welloutの利用状況について「現在の顧客は約30社40サイトで、小売、金融、求人、美容・エステ、教育など幅広い業界で利用されている」と語った。

 機能の詳細を説明した同社のビジネスデベロップメント マネージャの太田治宏氏は、「携帯サイトでは、端末発売時に搭載されている機能がすべてで、PCのような機能拡張はないため、機種を見分けることが極めて重要となる」という。

 welloutでは、携帯キャリアが独自に付加しているHTTPヘッダの情報を活用するため、過去に発売された端末情報に関する詳細なデータベースを構築しており、これを参照することでユーザーがアクセスに利用している端末の機能を把握することも可能。また、端末の個別識別を実現することで、ユニークユーザ数やサイト内での滞在時間などの情報を正確に把握できる。PC向けサイトのアクセス解析では、現在はJavaScriptを利用した「ビーコン型」と呼ばれる情報収集手法が一般的になっているが、携帯電話ではJavaScriptに未対応のため、この手法は使えないという。welloutは携帯サイト専用に設計されており、PC用アクセス解析ソフトでは得られない詳細な情報を収集できる点が最大の特徴となる。

 端末情報は、端末の機種ごとに利用可能な機能が詳細に盛り込まれたもの。これを参照することで、「サイト訪問ユーザーのうち、Flash対応の端末の利用者の比率」といった情報が得られる。古い端末の使用比率なども得られるため、サイトのコンテンツ作成の際にどのような機能が利用可能か、どの端末までをサポート対象とするかといったデザイン方針の決定に有用な情報が得られる。また、Google Adwords APIを利用し、Google Adwordsが提供する情報を独自の解析情報と組み合わせて提示することができる。これにより、どのような検索語で自社サイトに誘導されたのかや、どの広告がどのくらいの成果を上げたのかといった分析が可能となっている。

 welloutの利用料金は、初期費用10万5,000円と月額料金という体系で、月額料金はPVに応じて変動する。最小単位である月間20万PV以下では月額5万2,500円。なお、月間PVは直前3か月の平均を踏まえて算出されるため、突発的なアクセス急増があった場合でも料金が急騰することはないように配慮されている。

《渡邉利和》

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