仮想化とリング構成で高可用性コア・スイッチ——アライドテレシス
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この製品は、VCS(Virtual chassis Stacking)機能とEPSR(Ethernet Protected Switched Ring)機能により、負荷分散型の冗長構成ネットワークが低コストで簡単に実現できる。また、この製品から搭載される新しいOS(オペレーティングシステム)「AlliedWare Plus(アライドウェア・プラス)」はモジュール構造を採用し、機能追加や修正がモジュール単位で行えるため、開発にかかる時間が大幅に短縮できるとしている。
VCS機能では、専用のスタックケーブルで接続することで、複数のx900をシングルIPで動作させることができ、仮想的な1台のスイッチとなる。スタック接続されたスイッチ同士はL2/L3データベース、QoS、ACLといった各種情報を同期させるため、仮に1台に障害が発生しても運用は継続される。また、従来の単一管理ができるだけのスタック接続とは異なり、ゲートウェイの冗長化も図られるので、リスクの分散処理も同時に実現できる。
EPSR機能は、スパニングツリープロトコル(STP/RSTP/MSTP)と同様の機能を提供するもので、トポロジを限定し、各スイッチの役割をあらかじめ固定しておくことで、障害の検出と経路の切り替えがより高速に行える(最短50ミリ秒未満)。アライドテレシスでは、レイヤー2/3スイッチの EPSR対応を進めており、ローカルでの分散処理も可能にしながら安価にリングネットワークを構築することが可能となっている。
製品である「SwitchBlade x908」は、高さ3Uの筐体に8個の拡張スロットを装備し、ギガビットイーサネット最大96ポート、10ギガビットイーサネット最大8ポートまで実装できる他、スタックモジュールとケーブルにより最大4台までのスタック接続が可能となる。従来のボックス型スイッチとシャーシ型スイッチの中間に位置づけられ、双方のメリットを受け継いだ新しいジャンルのスイッチだとのこと。
「CentreCOM x900シリーズ」は高さ1Uに24ポートのギガビットイーサネットポートを装備したボックス型スイッチ。10/100/1000BASE-Tの「AT-x900-24XT」と、SFPスロットの「AT-x900-24XS」とがラインアップされており、どちらも拡張スロット×2を装備し、最大24ポートのギガビットイーサネットを増設することができる。SwitchBlade x908同様、スタックモジュール/ケーブルにより最大8台までスタック接続することも可能。
SwitchBlade x908は79万8000円(税別)で12月リリース予定。CentreCOM x900シリーズはAT-x900-24XTが59万8000円(税別)で11月リリース予定。AT-x900-24XSが69万8000円(税別)で12月リリース予定。電源モジュール、ファンモジュール、拡張モジュール、ライセンスなどのラインアップ詳細については、同社の製品情報を参照してほしい。
《冨岡晶》
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