【スピード速報】愛知県のキャリアシェア:豊橋ケーブルネットワークが3割強、2位のNTT西日本は半分以上が光
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この連載に戴いた「もっと地方色の濃い統計を!」というリクエストにお応えして、再び県単位の統計をお届けする。今回は2007年10月2日〜8日の測定データのうち、キャリア(通信事業者)が明示されていたデータのみを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた発信地解析と回線種別解析を行い、愛知県からのデータについてキャリアごとの測定件数を光ファイバ(FTTH)とそれ以外について算出した。
図を見ての通り、全回線のシェアでは地元の豊橋ケーブルネットワーク(豊橋市、田原市)が30%を超えてトップに立った。地元勢からは中部テレコミュニケーション(コミュファ:愛知県と岐阜県、三重県、静岡県)が17.6%で3位に入っており、スターキャット・ケーブルネットワーク(メディアキャット:名古屋市、北名古屋市、清須市、西春日井郡)、グリーンシティケーブルテレビ(GCTV:名古屋市、尾張旭市、瀬戸市)、中部ケーブルネットワーク(CCNet:春日井市、小牧市、犬山市、名古屋市、日進市、豊明市、丹羽郡、愛知郡と岐阜県の一部)、キャッチネットワーク(刈谷市、安城市、高浜市、知立市、碧南市、西尾市、幡豆郡)、知多メディアスネットワーク(東海市、大府市、知多市、知多郡)、西尾張シーエーティーヴィ(クローバーTV:津島市、愛西市、海部郡、稲沢市)と、地方色の強いキャリアが並んでいる。
次に、回線種別に注目すると、NTT西日本の計測数は半分以上が光ファイバであった、中部テレコミュニケーションも4割以上が光ファイバとなっている。なお、豊橋ケーブルネットワーク、スターキャット・ケーブルネットワーク、グリーンシティケーブルテレビなどのCATVキャリアについては、内部的な回線が光であってもCATVとして計上しているため、統計上のFTTHはゼロとなっている。
名古屋という大都市圏を持ち、しかも日本初の地域IXにも恵まれる愛知県は、首都圏への対抗軸として、今後の全国のネットワーク動向に影響を与える存在だと考えられる。その愛知県の計測数において、地元勢が大きな数字を占めていることは非常に興味深い。今後も定期的にウォッチしていこう。
《平野正喜》
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