【第20回東京国際映画祭】中井貴一ら舞台挨拶——オープニング・ナイトを飾れて胸がいっぱい
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
『鳳凰 わが愛』は、1920年代の中国を舞台に、刑務所で出会った男女の30年に渡る愛を描いた作品。ジヌ監督は「この映画は去年のいちばん寒い時期に中国で撮影しました。皆さんの心に温かい気持ちを届けてくれることを祈っています」と挨拶した。
主人公のリュウ・ラン(劉浪)役をつとめた中井は今回プロデューサーとしても参加。「今回は俳優としてだけではなくプロデューサーとして参加させて頂いて、映画祭のオープニング・ナイトを飾れることで胸がいっぱいです」と喜びを語った。また、プロデューサーという役割について「基本的に俳優とか監督というものはわがままじゃなきゃいけない。ところがプロデューサーというのはそのわがままな者同士をうまくなだめるのが仕事。僕の中にはそのわがままな部分とプロデューサーとしてなだめる部分を1人で全部やらなきゃいけなかったんです。役者としては“こんなところで芝居出来るわけない”と思うんですけど、でもどこかで“予算どうするんだ。自分でそういうこと言ってどうするんだ?”っていう1人漫才のようなことが毎日続いて、もうプロデューサーはいいかなと思いました」と観客の笑いを誘った。ヒロイン役(ホン/周紅)を演じたミャオ・プゥは「この映画のために全ての仕事をキャンセルして全身をかけて撮影にのぞみました。それに監督や中井さん、キャストの皆さんが私にとって夢のような組み合わせでした」と挨拶した。
同作品は実話に基づくストーリーで日中平和友好条約35周年を記念して両国共同で製作された。11月3日(祝・土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショーの予定となっている。
《稲葉九》
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