MNP導入1周年「料金」はSB、「エリア」はau、「パケット」はDoCoMo〜アップデイトによる利用動向調査
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
stratationが運営する無料ホームページ作成サービス「00HPメイカー」、リビットが運営する「BitPets」ほか、計17社・モバイル19サイトの協力で実施したもので、有効回答は6,445人。
携帯電話の所有率を調査したところ、「1台のみ」が84.8%、「同じ携帯電話会社で2台以上持っている」が5.2%、「異なる携帯電話会社で2台以上持っている」は7.4%となり、携帯電話を複数台所有している人は約15%程となった。
MNPそのものの利用について調査したところ、「利用した」ユーザーは全回答者の3.3%。「モバイルナンバーポータビリティがわからない」という回答が全体の21.1%で、約2割のユーザーがMNPそのものを理解していないことも明らかとなった。
MNP利用経験者を対象に、キャリア変更をした理由を調査したところ、全体では「料金プランが魅力的」が38.1%ともっとも多く、次いで「割引プランが魅力的」が32.9%となり、全体でみると料金に関する回答がMNP利用動機の上位を占めた。キャリア別では、DoCoMoに変更した動機の上位は「デザイン携帯端末のデザイン(色・形など)が魅力的」、「キャリアのブランドイメージ」となっているのに対し、au・SoftBankに変更したユーザー動機の上位である「料金プランが魅力的」「割引プランが魅力的」との回答と動機に差異が生じている結果となった。
MNP利用経験者を対象に乗り換え後の満足度を各項目別に調査したところ、「月額料金」「通話料金」「デザイン」ではSoftBankの満足度が高く、他キャリアに比べて10ポイント以上の支持を受けており、「通話エリア」「コンテンツ」「ショップ対応」といったサポート面ではDoCoMoに僅差で迫られるもauに評価が集まった。DoCoMoはデコメールの充実などもあってか、「メール・パケット」に関する満足度が高い傾向となった。全体的には乗り換え後も「普通」との回答がどの項目においても5割前後となっており、MNPのメリットを教授できているユーザーは3割前後となっている。
こういったMNP利用者の一方で、依然として同制度を利用しないユーザも多数いるわけだが、これについて全体では「利用したい」が10.3%という結果となった。キャリア別で見てみると、DoCoMoでは利用したいが9.7%、auでは8.8%であるのに対し、SoftBankでは18.7%ともっとも高い意向となっている。今後もMNPを「利用するつもりはない」と答えた回答者を対象に、利用しない理由を調査したところ、全体では「今の携帯電話会社に満足」が73.8%ともっとも多い結果となった。次いで「変えるのが面倒」43.7%、「メールアドレスを教えるのが面倒」38.7%とそれぞれ4割前後に上っており、MNP利用によって発生するユーザー自身の手間が懸念材料となっているようだ。
より詳細な調査結果については、MMD研究所のサイトにて公開されている。
《冨岡晶》
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