アセロス、米u-Nav Microelectronicsを買収〜GPS向けチップセットに進出 | RBB TODAY

アセロス、米u-Nav Microelectronicsを買収〜GPS向けチップセットに進出

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u-Nav社の3010 GPSチップのブロック図
u-Nav社の3010 GPSチップのブロック図 全 2 枚
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 無線通信機器向けの半導体システム・ソリューション開発企業のアセロス・コミュニケーションズは18日、全地球測位システム(GPS)チップセットとソフトウェアを提供する非公開のファブレス半導体企業、米ユーナビ・マイクロエレクトロニクス(u-Nav Microelectronics)の資産を取得する正式契約を締結したことを公表した。この買収によりアセロスは、無線LAN、Bluetooth、PHSに加えてGPS機器にも進出することとなる。

 調査会社のIn-Stat社によると、GPS対応のモバイル機器は、2007年の1億8,000万台から2011年にはその数が7億2,000万台に達すると予想されており、複合年間成長率は75%を超えている。

 アセロスは、ユーナビのGPS製品と技術が同社のモバイル・組み込み機器向けソリューション「ROCm」のラインナップに加わることで、高性能でコスト効率に優れた複合モバイル・ソリューションを提供でき、あらたな市場セグメントに進出できるとしている。また、LAN、PAN(パーソナル・エリア・ネットワーク)、位置情報サービスを1つの端末で提供できるように、複数の無線技術の共存に向けた最適化を行うともしている。

 このたびの買収にともない、米カリフォルニア州アーバインのユーナビ本社およびフィンランド(タンペレ)の開発拠点に勤務する54名のユーナビの社員はアセロスに転籍する。なお買収手続完了時には、ユーナビとSiRF Technology社の間で締結されている特許のクロスライセンスは、そのまま譲渡される。

 買収は現金と株式によって行われ、現時点での価値は約5,400万ドル。買収の完了は2007年12月中の予定。

《冨岡晶》

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