【スピード速報】ビック東海の2つのサービスの速度傾向を合わせると現れる「中央の山」
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
今回は、3月24日の「ビック東海、下り7.2Mbpsの接続サービス『@T COM高速モバイルコース』提供開始」とのニュースを受けて、ビック東海の2つの個人顧客向けサービス「CATVサービス」と「@T COM(アットティーコム)」における速度分布を分析する。2008年3月18日〜24日の測定データからビック東海におけるダウンロード速度をサービス毎に抽出し、2.5Mbpsおきに集計して分布状況をグラフ化した。
図を見ての通り「CATVサービス」において2.5〜5Mbpsゾーンの割合が最大なため、「@T COM」を加えた結果でもこのゾーンが最も大きい。しかし、このゾーン以下の最低速ゾーンを除くと、加算結果のグラフは40〜50Mbpsを「中央の山」の頂点とする対称形に近い曲線を描いている。
なお、「CATVサービス」のダウンロード平均速度は低速域が足を引っ張る形で29.3Mbpsに留まったが、「@T COM」の平均は47.2Mbpsと高い。「@T COM」が「CATVサービス」の速度分布を押し上げる形でこのようなグラフになっているとわかる。
これまでいろいろなパターンの速度傾向グラフを見てきたが、中央に山がある対称形に近い曲線が現れたことはない。今までのグラフでは、低速ゾーンに一般的なユーザのデータが集中し、反対側の最高速ゾーンには先端的ユーザによる小さな山ができ、その間に「団塊」の不思議な突出があったりなかったりという傾向ばかりだった。
これは、光ファイバを含むサービス以外では難しい40〜50Mbpsをサービスの中核速度として提供することの難しさが理由だと考えられる。この難しい課題をビック東海の2つのサービスは実現させているところが興味深い。「団塊」ではなく明らかな「大山」が中央にあり、この「大山」に低速域のユーザが取り込まれていくことで全体の速度が上がるのであれば自然であり、継続的な速度改善が期待できると思われる。
なお、ビック東海は3月24日発表の「『@T COM(アットティーコム)高速モバイルコース』提供開始」に続いて、同31日には「@T COM(アットティーコム)次世代ネットワーク(NGN)サービス『フレッツ 光ネクスト』対応について」を発表している。同社の積極的な戦略がこの速度傾向や他社の戦略にどういう影響を与えるのか注目していこう。
《平野正喜》
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