【WILLCOM FORUM & EXPO 2008 Vol.3】W-SIMで現行PHSも進化を遂げる
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「Eメールマシン」(WP015)は、メールの送受信に特化したノートPC「Eメールマシン」。最低限のスペックに押さえ軽量化やコストダウンを狙うため、Webブラウザすら搭載していない。重さは400g程度で、インターフェイスはUSBやminiSD、赤外線を用意する。電源は単三電池3本で、カラー表示の場合は約7時間、モノクロだと14時間〜21時間も駆動する。OSにはカスタマイズをしたLinuxを採用しているため、搭載しているストレージは64Mバイトのフラッシュメモリと非常に小さい。かな漢字変換ソフトだが、WnnやATOKなどを元に、携帯電話の予測変換のような機能を搭載することを検討している。製品化は未定だが、価格は3〜4万円を目標にしているという。
「nico.-bell」(WP007)は、子供向けの防犯端末だ。大きなボタンが1つあるだけで、これを押すと大きな音が鳴るとともに、設定したアドレスにメールを送信する。機能はこれだけだ。展示品の電源は単四電池3本で、待ち受けは3日ほど。今後は改良を重ねて、連続待ち受け時間を1週間くらいに延ばしたり小型化を目指す。政府の教育再生懇談会は、子供が有害情報にアクセスする危険性があることを理由に小中学生の携帯電話所持を制限する提言をまとめたところだ。子供を危険から守るため携帯電話を持たせる親が多いが、nico.-bellならメールもWebも使えないため、有害情報に接することができない。今回の提言には合った端末と思える。
PHSを固定電話として利用するコンセプトモデル「イエデン」(WP005)も展示している。黒いモデルは、黒電話をモチーフにしており、端末にはディスプレイがなく、ボタンは発信と終話、テンキーなど少ない。実際に通話ができるほどの完成度だ。一方の白いモデルは、モックアップにとどまっている。
アルテルは「W-OAM typeG」に対応したW-SIMを披露した。64QAMに対応し最大408kbpsの通信が可能。デモンストレーションでは、330kbps〜370kbpsの通信速度が出ており、商品化のめどが立っているとしている。
《安達崇徳》
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