【スピード速報】ひかりoneが67Mを超えるなど順調に増速する光ファイバをCATVが急追
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今回は回線種別ごとの平均ダウンロード速度(ダウン速度)の7か月推移をお伝えする。2008年5月20日〜26日の測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた回線種別解析を行って算出した回線種別ごとのダウン速度と、昨年10月の既報「光と無線のダウンロード増速が続く、CATVは格差拡大で伸びず」でお伝えした2007年10月16日〜22日の結果および、同年春の既報「ついに無線の実速度がダウンロードでもADSLを超える。Bフレッツも増速中」でお伝えした2007年3月27日〜4月2日の結果と比較した。結果的に7か月ごと14か月間の推移となっている。
図を見ての通り、光ファイバについては、Bフレッツ、ひかりone、他キャリアのFTTHの全てにおいて順調に増速している。特にひかりoneはついに67Mbpsを突破し圧倒的なスピードをたたき出した。しかも、この7か月の伸び率はその前の7か月を上回っており、このペースでいけば2008年内にダウン速度が70Mbpsを超えることは夢ではないかもしれない。また、Bフレッツや他キャリアのFTTHも増速ペースが上がっており、光インフラの普及のみならず、既存の光回線の速度改善も進みつつある様子が伺える。
これに対して、7か月前はトータルでは微減となっていたCATVインターネットが急激に増速し、Bフレッツに並ぶ勢いを見せている。前回の既報「CATVキャリアの51%は平均10Mbps以下、高速グループと低速グループが固定化?」で述べたとおり、CATVからの測定データは2グループ化しているが、前回の既報では含められなかった「会社(局)名が明記されていないCATV測定データ」の大半が高速グループに該当している。これらが元の高速グループのデータと合わせて平均値を大きく持ち上げたと想定できる。
対照的なのが無線インターネットで、7か月前の「順調に増速」から一転し、ADSLすら大きく下回る3.7Mbpsに大減速となった。この大減速の原因特定は難しいが、急ピッチで普及が進み利用者が増える中において、バックボーンが低速なアクセスポイントや、設置環境の都合で低速度でしか接続できない状況の発生などが考えられる。今後も乱高下を繰返すのか、それとも普及が一段落する時点から安定に向かうのか注目していこう。
《平野正喜》
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