Wii向けVOD「みんなのシアターWii」1月開始——VOD市場は2012年1千億円と予測 | RBB TODAY

Wii向けVOD「みんなのシアターWii」1月開始——VOD市場は2012年1千億円と予測

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富士ソフトの代表取締役社長である白石晴久氏
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 富士ソフトは19日、Wii向けのVOD「みんなのシアターWii」の提供を2009年1月27日に開始すると発表した。Wiiの「ショッピングチャンネル」からダウンロードする専用ソフトの料金は500Wiiポイント(500円相当)となっている。

 基本料金は無料で、コンテンツごとの課金となる。コンテンツの料金は300〜800Wiiポイント(300〜800円ポイント)で、30分の番組は2〜3本がセットで300Wiiポイントなどと設定している。

 開始当初のコンテンツは、アニメを中心にドラマやバラエティなど3,000本をラインナップ。1年間で500タイトル程度を追加していく計画。なおみんなのシアターWiiでは、専用ソフトは年間で100万ダウンロード、配信コンテンツは500万本以上を目指している。

 富士ソフトは、システム開発や機器に組み込むソフトウェアなど法人向けの事業が中心で、みんなのシアターWiiのような個人向けサービスを手がけるのは今回が初めてとなる。富士ソフトの代表取締役社長である白石晴久氏は、「コンシューマー事業に参入するのが戦略的に重要」だとしている。その中で開発を進めたのが、みんなのシアターWiiだ。

 Wiiをプラットフォームとして選んだ理由は、「日本国内で700万台も普及しており、4〜5割がインターネットに接続されている」という点にある。しかしWiiは、現行のほかの据え置き型ゲーム機と比べると処理能力が低い。それを解決したのが、富士ソフトが開発した組み込み機器用の映像プレイヤー「ULEXIT」(ウレキサイト)だ。限られたりソースで品質が高い映像が再生できるのが特徴となっている。さらに、映像配信システムやバックエンドのシステムも実績がある。「WiiのCPUは数年前のPC程度で、映像のビットレートは1.3〜2Mbpsだが、DVDと同等の画質で映像が楽しめる。富士ソフトが持つ映像配信のノウハウを結集したサービスだ」と自信を示した。

 富士ソフトのシステム事業本部DC事業部事業部長である田原大氏が、みんなのシアターWiiについて具体的に説明をした。みんなのシアターWiiは、9月の発表時は12月に開始する予定だったが、1か月ずれ込んだ。開発はほぼ終了しており、「現在は任天堂の最終テストの段階」という状況だ。

 田原氏は日本におけるVOD市場の伸びをグラフで示した。これによると、2008年は500億円、2009年は600億円、2012年には約1,000億円に達する予測だ。しかし、「潜在的なニーズはもっとある」と期待を寄せる。「日本にはレンタルビデオがあり、“映像をお金で買う”という点でVODと同じだと考えると、予測の数倍の市場に成長すると思う」というのが理由だ。

 みんなのシアターWiiでターゲットとするのは、10代の子どもと、30代から40代のその親。「リビングをもっと楽しく、もっと快適に」をコンセプトに、コンテンツはアニメを中心にドラマやバラエティーを揃えている。インターネットに接続されたWiiというすでに整ったプラットフォームは、専用のSTBが必要なVODとは違い、ハードルが低いことをアピール。Wiiポイントを使うことで番組が簡単に購入できるという特徴もある。このように簡単に使えることで気になるのが、子どもによる使いすぎだが、「ペアレンタルロック」を用意し防げるようになっている。

 支払い方法は、2日間1本見放題の「ちょっと見コース」(300Wiiポイント)、3日間2本見放題の「ベーシックコース」(600Wiiポイント)、5日間3本見放題の「じっくりコース」(800Wiiポイント)の3つから選べる。

 田原氏は、みんなのシアターWiiにおける今後の展開もいくつか紹介した。プラットフォームのマルチ展開もその1つ。携帯電話、ニンテンドーDSi、PSP、Xboxなどでの展開を計画しているという。さらに、オンライン試写会、ゲームパッケージとの連携、海外展開などの構想も明らかにされた。

 発表会では、実際にみんなのシアターWiiが利用できた。映像のビットレートは1.4Mbps〜2Mbpsと非常に狭いが、テレビで見てもブロックノイズはわからず画質はよいという印象だ。

 特徴的なのは、インターフェイスが快適なことだ。わかりやすいのはもちろんだが、ボタンを押してから数秒で再生が開始するなど、レスポンスが早い。Wiiリモコンの十字キーなどによる早送りと巻き戻しもスムーズ。スライドバーを操作して途中から再生するといった操作も快適だ。担当者によると、バッファを多く取るだけではなく、配信の仕組みを最適化したことによるものだとしている。

《安達崇徳》

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