IPA、米国NISTの情報セキュリティ関連文書を民間組織と共同で翻訳し公開 | RBB TODAY

IPA、米国NISTの情報セキュリティ関連文書を民間組織と共同で翻訳し公開

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 情報処理推進機構(IPA)は11日、NRIセキュアテクノロジーズなど民間組織と共同で実施した、海外の情報セキュリティ関連文書の翻訳・研究の2009年度上期の成果および下期の予定をWebサイトにて公開した。

 IPAでは、2005年4月からNRIセキュアと共同で、米国の政府機関「NIST」(National Institute of Standards and Technology:国立標準技術研究所)が発行するセキュリティ関連レポート「SP(Special Publications)800シリーズ」と情報処理規格「FIPS(Federal Information Processing Standards)」を中心とする海外セキュリティ関連文書の翻訳・調査研究を行ってきた。今回その成果を、双方のWebサイトにて無償で公開する。

 SP800シリーズやFIPSは、本来、米国の政府機関が情報セキュリティ対策を実施する際に利用することを前提としてまとめられた文書だが、民間企業においても組織の情報セキュリティ向上に有効な資料であり、ISO規格にも参照文書として掲載されるなど、世界的にも高い評価を受けている。IPAでは従来、NISTの承諾のもと、NIST発行文書の翻訳を行っており、一方、NRIセキュアでは、2004年4月からNIST SP800シリーズを翻訳し、無償で公開していた。この両者の持つ文書およびノウハウを相互に提供し合うことで、より質の高い情報提供を行うことが可能となる見込みだ。

 2009年度は、共同翻訳の枠組みを、日本セキュリティ監査協会(JASA)の公認情報セキュリティ監査人(CAIS)やCISSPコミュニティにも拡大した。2009年度は、計10件の翻訳文書および1件の解説書の公開を予定しており、「情報セキュリティパフォーマンス測定ガイド(SP 800-55 Rev. 1)」「情報システム開発ライフサイクルにおけるセキュリティの考慮事項(SP 800-64 Rev. 2)」「セキュアなドメインネームシステム(DNS)の導入ガイド(SP 800-81)」など5件を9月11日に公開した。

《冨岡晶》

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