「KDDIセキュアPCアクセス」(仮称)がサービス提供開始
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「KDDIセキュアPCアクセス」(仮称) は、社外のPC(リモートPC)から、モバイルまたは固定のインターネットを経由し、セキュリティを確保したうえで、オフィスで使用するPC(自席PC)同等の業務環境を提供するサービスだ。試験サービスでは、モバイルワークなどの業務効率化、在宅勤務対応、情報セキュリティの強化、パンデミック対策など、さまざまな目的でサービスの申し込みを受けた。商用サービスでは、利用者の社内情報システムに設備の追加やソフトウェアなどの変更を加えることなく、簡単に在宅勤務やモバイルワークなどのテレワーク環境を構築する基本コンセプトを維持しながら、自席PCの電源をオフにしていても遠隔操作で電源をオンにできる「WOL(Wake On Lan)機能」、WebProxy対応、USBを利用できない環境の利用者向けの「アプリケーションインストールタイプ」など、試験サービス中に利用者からの要望が特に多かった機能が追加された。
リモートPC向けには、USBメモリタイプとアプリケーションインストールタイプが用意される。USBメモリタイプ(11月9日提供開始)は、USBキーと携帯電話を利用した多要素認証方式。自席PCにて「USBメモリを利用した鍵」(USBキー)を作成し、KDDIのセンターシステムに携帯電話のメールアドレスを事前登録することで利用可能となる。なお、USBキーには市販のUSBメモリを利用できる。今後、USBメモリタイプに加えて、2種類のアプリケーションインストールタイプが提供される予定だ。「アプリケーションインストールタイプ1」は、リモートPCの固有情報と携帯電話による多要素認証方式で、USBメモリを使用禁止している企業向けに、USBキーの代わりに鍵とアプリケーションをリモートPCにインストールして利用するタイプ(12月提供予定)。「アプリケーションインストールタイプ2」は、WiMAX方式とCDMA方式の両エリアで利用可能なWINデータ通信端末(「DATA01」「DATA02」「DATA03」「DATA04」)の固有情報と携帯電話による多要素認証方式で、USBキーの代わりにWINデータ通信端末(DATA01〜04)の固有情報を鍵として利用し、リモートPCにアプリケーションをインストールして利用するタイプ(12月以降提供予定)。新しいデータ通信端末は、「DATA01」「DATA03」がUSBインターフェイス端末、「DATA02」「DATA04」がExpress Cardインターフェイス端末で、WiMAXサービスエリアでは下り最大40Mbps、上り最大10Mbps、CDMAサービスエリアでは下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsのデータ通信が利用可能。12月以降に順次発売の予定。
必要な機器はUSBメモリ(市販品/256MB以上推奨)。携帯電話の対応携帯キャリア/機種は、auはEZweb(Eメールおよび、WEB)対応機種、NTTドコモはiモード(Eメールおよび、WEB)対応FOMA機種、ソフトバンクモバイルはY! ケータイ(Eメールおよび、WEB)対応機種。なお、スマートフォン (Windows Mobile)やiPhoneには対応していない。なお、「アプリケーションインストールタイプ2」のみ、同日にKDDIより発表された、WiMAX方式とCDMA方式の両エリアで利用可能なWINデータ通信端末(DATA01〜04)のデータ通信カードが必要となる。
提供料金は、基本料金が1IDあたり1,050円/月(税込)、オプション料金(WOL機能)が1IDあたり525円/月、初期登録費用が1契約あたり10,500円を予定している。USBメモリタイプの提供開始時期は11月9日からで、「アプリケーションインストールタイプ1」は12月提供予定、「アプリケーションインストールタイプ2」は12月以降に提供予定だ。なお、USBメモリタイプ、アプリケーションインストールタイプのいずれの場合も、自席PCへのアプリケーション・インストールが必要となる。申し込みは、KDDI営業担当者、法人お客さまセンターまで連絡、またはKDDIホームページから問い合わせのこと。
KDDIでは、WiMAX方式とCDMA方式の両エリアで利用可能なWINデータ通信端末、「KDDIセキュアPCアクセス」、リモートアクセスに適したモバイルPCなどを提供し、法人利用者の多様なニーズに対応するアクセス環境をワンストップで提供、推進していくとしている。
《池本淳》
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