【進化するUI Vol.1】PC操作の歴史が変わる! ペンとタッチで操作する新型ツールとは!?
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タッチ操作自体は、駅の券売機や携帯電話などですでにお馴染みの方も多いだろう。しかし、今回発売されたBambooは、2本指で操作するマルチタッチ機能に対応しており、より自然で直感的な感覚での操作を実現している。広いタブレット面を1本もしくは2本の指で滑らせたりタップ(軽くたたく)することにより、拡大・縮小・回転・スクロール・クリックなどの操作が可能だ。さらに、従来のペン機能も強化・改良されているという。そこで編集部では早速、ペン&タッチ入力対応で、5種類のグラフィックソフトが付属する「Bamboo Fun(Small/シルバー)」を使ってみた。
◆タッチで直感的に情報収集
注目のタッチ機能は、指1本で行う操作はノートパソコンなどのトラックパッドと同じだが、指2本を使って、右クリックやスクロール、回転などができる点で、新しいタイプのユーザーインタフェース(UI)といえる。
ではこの機能、ネットユーザにはどういったメリットがあるのだろうか。RBB TODAYのサイトを見るという設定で実際に使ってみた。
まず、タブレット面で指を滑らせるとポインタが移動。読みたいニュースをタップすれば記事ページへ移動する。
次に、画面のスクロールを試してみた。2本の指でタブレット面を、上から下に滑らせると下方向に、下から上に滑らせると上方向にスクロール。実際にモノを指で動かすのと同じ感覚だ。前に見たページに戻る場合は、サッとはらう要領で指2本で右から左にすばやく滑らせればOK。スクロールバーやコマンドボタンへ移動する必要がなく、直感的に操作ができる。これなら、どんな人でも自然に操作ができそうだ。
◆感性のままに地球探索
地球探索のアプリケーションソフト「Google Earth」を使うと、さらに直感的な操作が体験できる。
たとえば、指の動きに合わせて地球を360度ぐるりと回転させたり、2本の指を開けばズームイン、閉じればズームアウトと思いのままだ。また、1本の指を支点にして、もう1本の指をコンパスで円を描くように滑らせると回転できるなど、マルチタッチ機能でやるとより直感的な操作感だ。
指で思いつくままに操作できるタッチは、マウスやトラックパッドを使った操作よりも自然でわかりやすい。長時間PCに向かうユーザーの、疲労軽減にも役立ちそうだ。
◆進化したペン機能をチェック
続いて、ペン機能もチェックしてみた。ペン機能は、イラストを描いたり、写真の修正や加工をしたりなど、画像編集をするときにその威力を発揮する。マウスではどうしてもうまく円を描けなかった人でも、ペンを使えば簡単だ。タブレット面にペンを滑らせると、フェルトペンのような感触で思いのほか描きやすい。ソフトウェアが対応していれば、筆圧(ペン先をタブレットに押しつける力具合)を調整して、描画する線の太さを微妙に変えることもできる。この筆圧の感度は、従来機種の512レベルから1024レベルへと大幅に強化された。また写真を切り取る際の境界線の指定といった、細かい複雑な操作も、ペンを使えばストレスなくできるだろう。
対応アプリケーションであれば、ペンをひっくり返せば消しゴムとして使えるので、消すためのコマンドやボタンを選択しなくてよいのも便利だ。
◆手書きで印象的なプレゼンが実現
ペン機能は、ビジネスシーンでも活躍する。Windows Vista(Home Basicを除く)かWindows 7が搭載されておりOffice 2007がインストールされているPCであれば、「Word 2007」や「Excel 2007」「PowerPoint 2007」で、ドキュメントに手書きのコメントや図を書き込むことができる。たとえば、PowerPointでのプレゼンの際に、ホワイトボードに書き込む感覚で要点を囲んだり、コメントを書き込むなど、効果的に活用することが可能だ。社内での模擬プレゼンの際には問題点を直接メモしておき、確実に修正して本番に備えるといった利用も考えられる。
図やイラストを交えてメモをしたい場合は、Windows Vista(Home Basicを除く)とWindows 7に標準搭載されている「Windows Journal」を利用するとよい。文字でもイラストでも、自由に書くことができる。また、手書き文字はテキストに変換することもできるので、配布用の資料を作成する際に役立つ。
◆ペンとタッチは競合しないのか?
ペンとタッチのデュアル入力が可能でも、ペン先がタブレット面から7mm以内にあるとペンが優先されるようになっているため、タッチと競合する心配はない。どちらの機能が有効になっているかは、タブレットのロゴの横にあるステータスランプの色で確認できる。ペンのみを利用したい場合は、タッチ機能をオフにしておくことも可能だ。
「Bamboo Fun」には、画像・動画編集やイラスト作成などが可能なアプリケーションが5種類付属している。アプリケーションソフトが付属していない「Bamboo」との差額が3,000円前後しかないことを考えると、かなりお買い得感がある。画像編集やビデオ編集を始めようと考えているユーザーには特にお勧めだ。
◆Bamboo Fun(Small・シルバー/ホワイト)
付属ソフト:
Adobe Photoshop Elements 7(Win) / 6(Mac)
Corel Painter Essentials 4
水彩LITE(Win)
Photo Creator for Wacom(Win)
LoiLoScope plus for Wacom(Win)
サイズ:約248.2×176.1×8.5mm
重量:約420g(USB接続ケーブル含む)
価格:オープン(ワコムストア:12,980円)
※詳細およびラインアップについては「Bambooシリーズ」Webサイト参照
《鈴木良子》
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