子どものネットトラブル、「性犯罪」危惧する父兄が40%超 〜 ネットスター調べ
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同調査は、家庭でのネット利用動向や利用者意識を把握するために、保護者や子ども自身を対象として、ネットスターが2004年から継続的に実施しているもの。今回は、小学校中学年から高校生の子どもを持つ保護者を対象に、本年9月下旬にWebアンケート方式で行い、計824名からの回答を得た。
この調査によると、保護者にとって、子どものネット利用トラブルに関して深刻と感じるのは「性的被害」40.4%で、続く「いじめ」21.7%と大きな差がついた。「見聞きしたことがある」子どものネットトラブルは、「いじめやケンカ」80.5%、「性犯罪被害」78.2%に「誹謗中傷の書き込み」「架空請求詐欺」が続く。「身近に感じる」トラブルとしては、「いじめ」20.1%、「誹謗中傷の書き込み」17.8%、「依存」15.3%が上位となった。また保護者は「子どものネットトラブルが起こるサイト」として、「学校裏サイト」72.8%、「出会い系サイト」72.5%を挙げている。しかし、警察庁が指摘する「非出会い系サイトでの被害者増加」を、85.2%の保護者が「知らない」と回答しており、現在の犯罪統計上の変化を正確に認識していないという。
一方、子どもを守るための対策としては「フィルタリング」73.9%、「利用方法の学習」53%、「利用内容を保護者が把握」47.7%、「事業者の取り組み強化」46.7%の順で支持を集めた。しかし実際に「コミュニケーションサイトを自分自身で判断している」保護者は17.5%に留まったという。ただし、フィルタリングサービス上で個別コミュニケーションサイトの利用リスク評価があれば利用したいとする保護者は77.1%に達した。
コミュニケーションサイト上で起こる「誘い出し」や「性的被害」を減らすために、サイト運営事業者に期待する施策としては、「アダルト・出会い系の広告・リンクを掲載しない」62.4%の他に、年齢詐称等を防ぐための「全利用者の身元確認」56.2%、誘い出しを減らすための「利用者検索機能を提供しない」52.7%が挙がっている。
《冨岡晶》
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