2009年の半導体マーケット、売上11.4%減の2,260億ドル 〜 シェア1位は18年連続でインテル
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半導体ベンダーのランキングを見ると、1位は18年連続でIntel。売上高は減少したものの、マーケット・シェアは14.2%と2008年より高くなった。上位10社のなかで2008年より売り上げを伸ばした企業3社のうち2社は、Samsung ElectronicsとHynix Semiconductorのメモリ・ベンダーだった。2009年はDRAMとNAND型フラッシュ・メモリの価格上昇にともない、メモリ・ベンダーの売り上げが改善されたためと見られている。Qualcommは、携帯電話向けベースバンド・プロセッサのマーケット・シェアを拡大して、わずかながら売り上げを伸ばした。
3位は2008年と同様に東芝。東芝は、景気の悪化によって民生機器向けや自動車向け半導体の需要が冷え込んだものの、NAND型フラッシュ・メモリの価格上昇により、市場全体よりも少ない落ち込みとなった。一方ルネサス・テクノロジは、2008年の7位から8位に順位を下げた。これは、携帯電話向けや自動車向けの半導体が大きく減少したことが原因とのこと。
ガートナーのリサーチ・ディレクター、ステファン・オー氏は「半導体の売り上げは、2008年の第4四半期に始まった急速な減少を引き継ぎ、2009年の第1四半期も後退を続けました。しかし、半導体ベンダーの在庫調整などにより、半導体市場は2009年第1四半期の終盤から回復基調に向かい、第2四半期は対前期ベースで急速な成長となりました。それでも、ドットコム・バブルの崩壊が招いた2001年の大幅な減速以来、5.4%のマイナス成長となった2008年に引き続き、2年連続のマイナス成長となり、2009年は半導体産業史上、最悪の年の1つとして記録されることになります」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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