【スピード速報(171)】大手町サーバのダウンレートトップは鹿沼ケーブル
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
前回の「名古屋サーバのダウンレートトップは2009年もコミュファ、東海エリアでもトップ」に引き続いて、大手町サーバにおける各キャリアの平均ダウンロード速度ランキングをお届けする。スピード計測をご利用の方はご存知のように、計測には通常速度を対象とする東京・大手町、名古屋の2つのサーバと、超高速用のGIGA測定サーバ(全国一律)があり、どれかを選べるようになっている。今回は大手町サーバの2009年1月1日〜12月31日の全測定データを用いて、測定件数上位25キャリアの平均ダウンロード速度(ダウンレート)を算出した。
なお、大手町サーバと名古屋サーバの両方で試す方が多いことから、今回は東日本をサービスエリアに含むキャリアのみを対象としている(NTT東日本の管轄である北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県を東日本とした)。
また、ランキングは【総合サービスキャリア】と【CATV系キャリア】に分けて作成した。これは、後述の通り、東日本にある高速CATVキャリアでは一部で超高速サービスの提供が始まっており、この利用者の方による測定データがキャリアのダウンレートを大きく引き上げていると推測されるからである。
グラフを見ての通り【総合サービスキャリア】では、GIGA測定サーバで2009年の1位となったKDDI(auひかり、旧:ひかりone)がトップであった。auひかりの場合、auひかりホームなどの100Mbpsサービスのみではなく、マンションタイプV(一部最大70Mbps)、旧TEPCOひかりのVDSLプラン(一部57Mbps)や5GHz無線プラン(30Mbps)までもを含めての平均であるため、53.08Mbpsはかなりの高速と言えるだろう。
2位のUSEN(48.13Mbps)も同様で、低速なGyaO BBベーシック(個人向け)や、モバイルアクセスとADSL・アクセス(法人向け)が含まれており、3位のジェイコム東京(J:COM 東京)の46.45Mbpsも、J:COM NET 40M/24M/1Mコースを含む平均値である。よって、100M以上のサービスの利用者に絞れば、この3キャリアのダウンレートはかなり高い値になると推定できる。
次に【CATV系キャリア】では、栃木県をサービスエリアとする鹿沼ケーブルテレビが76.46Mbpsという圧倒的なダウンレートでトップに立った。しかし、鹿沼ケーブルテレビの通常サービス提供速度は30Mbpsであり、粟野地区(深程・北半田を除く)限定サービスとして100Mコースを提供している。よって、このダウンレートは限定された地域・条件による測定データと考えられる。今後、この高速サービスがより広いエリアに提供されることに期待したい。2位のJCNコアラ葛飾は千葉県の一部と東京都葛飾区をサービスエリアとするCATV専業キャリアで、スピードスター160として160Mサービスの提供を開始している。3位の宇都宮ケーブルテレビは栃木県をサービスエリアとして、CATVインターネットとADSLサービスを提供しているが、測定データのほとんどがCATVの120Mサービスによるものと推定できる。今後は、CATVキャリアにおける100M超サービスの普及が、インターネット全体の平均速度を押し上げていくのではないだろうか。
なお、前回述べたとおり、GIGA測定の開始に伴ってサーバ構成が変わっているため、2008年度における平均速度とは単純比較ができず、ランキング対象キャリア数も異なっていることをご了承願いたい。また、地域別集計は郵便番号が明示されたデータでしか行えないため、測定時には正しい郵便番号を是非とも記入していただきたい。
《平野正喜》
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