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
データセンターサービスにおいて、ユーザがラックやサーバにアクセスする場合、正しく自分のサーバリソースにアクセスできることは当然として、同時に他人にむやみにアクセスされないというセキュリティも重要である。生体認証を応用したラックセキュリティシステムでは、静脈センサーが設置され、登録されたラックのみ施錠・解錠ができる。キーボックスでも同様に、登録して認証された鍵しか操作ができないようになっている。
このシステムは、手のひら静脈認証の情報を、ラックの扉と連動させて施錠、解錠を行うものだ。つまり個人の生体認証情報をラックの鍵として利用するわけだ。当然だが、その静脈情報に対応したラック以外の鍵は施錠されたままなので、セキュリティが保たれる。ラック扉の鍵については、キーボックスで管理しているデータセンターも少なくない。
データセンター技術については、建物の免震構造、消火設備、自家発電などファシリティそのものに関する技術だけでなく、データセンターの省エネ対策や温度管理のような運用に関連する技術もある。富士通のサービスビジネス本部 クラウドビジネス推進室の社大介氏は、大規模データセンターの監視・管理ツールについて解説してくれた。
社氏は、クラウド利用を前提としたデータセンターの場合、サーバの温度管理は重要だと言い、これらの監視や制御のためのツールやシステムは現在のデータセンターには欠かせない要素だと説明する。ラックごとの消費電力のモニタリング、温度管理、高効率空調やアイル構造による熱だまりの防止を、統合的に管理する必要がある。
富士通の館林データセンターでは、これら最先端のファシリティ技術とシステムが投入されており、蓄積された技術やノウハウは、データセンター構築のための設計コンサルティングやクラウド環境のシステム構築などに生かされているそうだ。
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