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
「Hyper-V」は、Windows Server 2008 R2の標準機能の一部として提供されているので、新たな投資が不要、かつWindows画面の操作で簡単に導入・管理できる。たとえば、サーバマネージャの「役割の追加」から選択してインストール後、再起動するだけで仮想環境を構築でき、仮想環境の監視もWindows標準の「Hyper-Vマネージャ」から行うことができる。
しかしながら、物理サーバの台数を減らす目的で仮想環境を導入しても、システム数は変わらず、運用管理がかえって煩雑になってしまうという新たな課題が発生する。始業時の認証系サーバや、バッチ処理中のシステムなど、特定のシステムだけに負荷が突然かかってしまう状態では、システム全体としては安定稼働しているとは言えない。
そこで富士通は「可視化」に注目。システム全体の統合監視を行い、「Systemwalker Centric Manager」が監視ビューの起点となって一括表示し、その裏で、ICTリソース監視を効率化する「Systemwalker Service Quality Coordinator」および、物理・仮想マシンの可視化を行う「ServerView Resource Coordinator VE」などの監視ソフトウェアを作動させる。このため、ユーザは「Systemwalker Centric Manager」から監視しているだけで、システム全体のイベントや、物理と仮想の関連付け、性能情報などを確認できるようになっている。これにより、Hyper-V単体ではできない、仮想環境だけでなく物理環境も可視化することができ、さらにLinuxなどWindows以外のOS監視も可能になる。
デモでは、システムの1つにCPUの処理が70%を超えるような負荷を与えるスクリプトを走らせたときの様子を「Systemwalker Centric Manager」画面から実際に監視できる。実際に、しきい値監視によって負荷の高いシステムが検知されると、負荷の高いマシンから低いマシンへシステムが自動的に再配置され、最終的にシステム全体の負荷が平準化されたことが画面から確認できた。
本ソリューションの利用シーンとしては、稼働状況を分析してICTの追加投資の検討に活用したり、サーバ内部をビジュアル表示してハードウェアを監視したりするなど、仮想化集約した部門システムを1つの画面から統合的に管理する運用も可能となる。
《柏木由美子》
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