シマンテック、暗号化分野大手PGPとGuardianEdgeを買収
エンタープライズ
企業
注目記事
-
瑞原明奈選手や伊達朱里紗選手がアクリルスタンドプレゼント(PR))
-
日立、サーバ仮想化機構「Virtage」が「Symantec NetBackup」のテープバックアップ環境として認定
-
シマンテック、親子で家族ルールを決める独自の新サービス「ノートン オンライン ファミリー」を公開

PGPとGuardianEdgeはともに、電子メールとデータに関する暗号化分野事業を得意とする非上場企業。シマンテックとPGP Corporation、GuardianEdge両社間の買収合意については、去る4月29日に発表されていた。両社の買収により、PGPとGuardianEdgeのスマートフォン、フルディスク、電子メール、ファイル、フォルダおよびリムーバブルメディア向け各標準準拠の暗号化機能を、シマンテックのエンドポイントセキュリティ製品、情報漏えい防止製品に組み込み可能となるため、シマンテックは、顧客企業が持つ重要な情報の保護、および管理能力をさらに拡充できる見込みだ。
PGPとGuardianEdge両社の事業は、シマンテックにおいて、シニア・バイスプレジデントのフランシス・デソーザが率いるエンタープライズ セキュリティ グループに編入される予定だ。
エンタープライズ ストラテジー グループ主任アナリストのジョン・オルツィク氏は「アプリケーション、サーバ、データベース、ストレージ、ネットワークにある、取り扱いに注意を要するデータを、場所を問わずに暗号化する方向性がすでに見られます。そうすれば確かにデータの機密性を保護できますが、新しい作業やツールにより、企業のIT部門での暗号化とキー管理の手間が急増する恐れがあります。シマンテックはGuardianEdge、PGPの統合により、顧客企業の暗号化とキー管理を一元的に提供する企業として、このような問題に対応できます。これによりシマンテックは、金融、医療、連邦政府等セキュリティが重要な産業分野で大きな信頼を得られるでしょう」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/