NTTデータ、「Webアクセシビリティ診断サービス」を本格開始
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近年、ITの利活用が推し進められるなかで、できるだけ多くの人が等しく利用できる「ユニバーサルデザイン」が重要視されている。とくに2010年度中には、「JIS X 8341-3:2004高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェアおよびサービス-第三部:Webコンテンツ」が改定される予定となっている。
NTTデータは、2008年に『Webアクセシビリティチェックサイト「HAREL」』の公開を始め、アクセシビリティに関する研究を積極的に行っている。今回、NTTデータの障がい者雇用促進のための子会社であるNTTデータだいちへ、「Webアクセシビリティ診断サービス」のノウハウを展開し、本格的にサービスを開始した。今後、NTTデータではアクセシビリティに関するサービスを、「HAREL」ソリューションと位置づけ、新たなアクセシビリティに関するサービスをNTTデータだいちとともに立ち上げていく予定だ。
本サービスは、W3Cが1999年に定めたWebアクセシビリティに関するガイドラインである「WCAG1.0」、さらに「JIS X 8341-3:2004高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器、ソフトウェアおよびサービス-第三部:Webコンテンツ」に準拠した199の手順に従って、「画像に代替テキストが付いているか?(音声ブラウザソフトで情報が得られるか?)」「マウス以外でも操作可能か?」「色だけで情報を区別(説明)していないか?」など、専用ソフトの活用や実際に診断者がページを操作しながら対象ページごとに詳細にチェックするサービスとなる。診断後は、「診断レポート(診断結果の概要と傾向)と診断結果一覧(診断項目ごとの詳細な結果)」を提示する。
NTTデータだいちは、今年度から本格的にサービス提供を開始し、2010年度で10件の案件適用を目指す。また、将来的にはNTTデータグループ外のWebシステムやコーポレートサイトにも積極的に展開していく予定。NTTデータは、NTTデータだいちにノウハウを展開した後も技術的サポートを継続するとともに、Webアクセシビリティに関する新しいサービスをNTTデータだいちとともに「HAREL」ソリューションの一貫として立ち上げていく予定。
《冨岡晶》
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