シマンテック、ベリサインのセキュリティ事業買収を完了 ~ ブランディングを一新へ
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シマンテックとベリサインの買収合意は5月19日に発表済み。買収された事業には、SSLおよびコードサイニング証明書サービス、マネージドPKI(公開鍵基盤)サービス、VeriSign Trust Seal、ベリサイン・トラスト・サービス、ベリサイン・アイデンティティ・プロテクション(VIP)認証サービス、VIP詐欺検出サービス(FDS)が含まれている。また日本ベリサイン株式会社株式の過半数取得も含まれているとのこと。
今後はシマンテックの販売網を通じ、ベリサインのSSL証明書サービスをSymantec Critical System Protectionとともに提供。またベリサインSSLとそのクライアントであるPKI認証ソリューションをSymantec Protection Center(SPC)に連携させた、企業セキュリティの統合管理ソリューションを提供する。ベリサインの個人認証および電子証明事業は、シマンテック社内においてエンタープライズ セキュリティ グループに統合される予定。
現在ベリサインのチェックマークは、毎日160国、90,000以上のWebサイトで、2億5,000万回表示される、オンラインの信用証明としてもっとも知名度の高いものとなっている。そのためシマンテックは、今回の買収を契機に、ベリサインのチェックマークを組み合わせた、新しいブランディングを展開するとしている。企業ロゴを新しくするほか、個人向けブランドである「ノートン」のロゴも新しいバージョンに変更する。世界的な対外使用の開始は本年12月末終了の第3四半期の予定。
シマンテック社長兼最高経営責任者(President & CEO)のエンリケ・セーラム氏は「今では法人も個人も、あらゆるデバイスから簡単かつ安全な情報へのアクセスが可能で、身分詐称を防ぎ、使い易く面倒のないインターネット体験を当然のものと期待するようになっています。業界を牽引するシマンテックのセキュリティ・ソリューションと、ベリサインのセキュリティ製品、サービス、およびインターネット上でもっとも信頼性の高いブランドとしての定評が1つになることで、シマンテックは認証セキュリティの導入を推進し、インターネットに対する信頼を回復させる、他社にはない態勢が整うことになります」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
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