マルチタッチになったiPod nanoの全貌 | RBB TODAY

マルチタッチになったiPod nanoの全貌

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iPod nano、前世代(左)との大きさ比較
iPod nano、前世代(左)との大きさ比較 全 8 枚
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 2日に発表され、近日発売予定の新型iPodiPod nanoはマルチタッチ画面となり大幅にデザインを変更、大胆なダウンサイズを図った。いち早く入手した実機のレビューをお届けしよう。

■まるでiPod shuffleのような大きさ

 今回の新型モデルの中で、最も形状が変わったのがiPod nano。これで第6世代となるが、第3世代でずんぐりとしたデザインを採用した以外は、すべて縦のバー状デザインを踏襲してきた。ゆえに、まるで「iPod shuffleのような」小型化に驚かれた方も多いだろう。

 サイズは幅40.9×高さ37.5×奥行き8.78mm、重さは21.1g。本体サイズが46%、重さが42%、前世代に比べてほぼ半分に小型・軽量化を図った。犠牲にしたのは前世代で搭載されたビデオカメラとクリックホイール。代わりにマルチタッチ画面を手に入れた。

 この大きな方向転換で、iPod nanoは純粋な「音楽再生機」として生まれ変わった(あるいは原点回帰した)ともいえる。何しろ、写真の再生は可能だが、動画の再生ができない。もろもろのエンターテインメント機能を省き、小さく軽く音楽を持ち運ぶことに特化した。

 画面サイズは1.54型。解像度は240×240ピクセルで、十分はっきりと視認できる。システムはiPod nano専用にカスタマイズされたもので、Wi-Fiは搭載しない。ホーム画面は4メニュー×3、2メニュー×1の合計14メニュー/4画面で、指で左方向にスライドさせながらホーム画面を切り替える。また、メニューの長押しでメニュー同士の移動が可能。フォルダーまとめの機能はない。UIはアップル製品そのものだが、あくまで「擬似iOS」といった趣だ。

 マルチタッチの挙動に過不足はない。小型画面の中でメニューをスライドさせていると、新しいオモチャを手に入れたような感覚になる。2本指を用いてメニュー画面の回転が行なえるなどの遊びも楽しい。初めて手にする人でも直感的な操作が行なえるだろう。前の操作に戻るには、ひたすら右方向へスライドさせていく仕組みだ。物理キーは上面の電源ボタンと音量(+/-)のみ。

 さらにiPod shuffleに近づいたと思わせるのは、背面にクリップが付いた点だ。これだけ小さいと、確かにバッグに放り込んでいたのではすぐに所在が分からなくなる。しっかりとクリップで見えるところに装着しておきたい。

 FMラジオは前世代から引き続き搭載された。また、フィットネスメニューとして歩数計も継続搭載。音楽を聴きながらのウォーキングやジョギングなどが、さらに便利になったと言えるだろう。8GB/16GBの2ラインアップで、直販価格は8GBが13,800円、16GBが16,800円。カラーバリエーションは全7色。直営店のみの展開で、特別色の「PRODUCT RED」が用意されている。

 iPod shuffleは、クリックホイールを復活させ、操作のしやすさに配慮。ほぼ正方形となり、サイズは幅31.6×高さ29×奥行き8.7mm(クリップ含む)で、重さは12.5g。リンク先の画像に掲載したように、クリックホイール部分はほぼ10円玉と同じ大きさで、うっかり乱雑なデスクの上に放り出しておくと紛失の可能性が高い。クリップを活用して、iPod nano以上に管理を厳重にした方がよいだろう。2GBモデルのみで、カラーは全5色、直販価格は4,800円。最初の携帯音楽プレイヤーとしては最適な価格帯かも知れない。

《小口》

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