ブロケード、100GbE×32ポート対応のSP/DC向けルータとSAN/IP統合管理プラットフォーム | RBB TODAY

ブロケード、100GbE×32ポート対応のSP/DC向けルータとSAN/IP統合管理プラットフォーム

エンタープライズ ハードウェア
ブロケード コミュニケーションズ システムズ SPテクニカルエンゲージメント本部 本部長 村田眞人氏
ブロケード コミュニケーションズ システムズ SPテクニカルエンゲージメント本部 本部長 村田眞人氏 全 9 枚
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 ブロケード コミュニケーションズ システムズは28日、拡張性と低コストに優れる100GbE対応ルータ「Brocde MLXe」および、100GbEモジュール、ならびにSANとIPネットワークとを統合管理できるネットワーク統合プラットフォーム「Brocade Network Advisor」を発表。発表会では、同社SPテクニカルエンゲージメント本部 本部長である村田眞人氏が製品の特徴を説明した。

 Borcade MLXe(以下MLXe)は、同社MLXルータシリーズの最新シャーシモデルで、100GbEのワイヤスピードを必要とするサービスプロバイダやデータセンター向けに最適な製品と位置づけられている。

 15.36Tbpsのシャーシバックプレーン容量、480Gbpsのハーフスロット容量を持つ同製品は、ハーフスロット数で4/8/16/32の4モデルがあり、幅広い顧客要件に対応する。特に、32スロットモデルにおいては、最大32個の100GbEワイヤスピードポートをサポートしており、「他社ルータ製品比4倍の100GbEワイヤスピード・ポート密度を8分の1の価格で提供できる」(同社)という。

 既存のMLXおよびXMRモジュールをサポートしているため、既存のMLX/XMRシリーズへの投資が無駄にならない点も特徴の1つだ。

 また、MLXシリーズ全モデルでサポートされる同社独自のマルチシャーシ・トランキング機能も備えており、同製品を使ったシンプルかつ弾力性に優れたネットワーク設計を可能にしている。さらに、IEEE1588等の分散同期についても、将来サポート可能なアーキテクチャを採用しているという。

 同社によれば、低コストでより多くのトラフィックに対応できるMLXeは、クラウドやスマートフォンにより増大し続けるトラフィックと通信料金による、メガビット単価の下落に悩むサービスプロバイダにとって大きなメリットがあるという。また、データセンターにおいても、管理対象となるエレメントやネットワークレイヤを削減でき、信頼性の向上と資本/運用コストの削減を実現するという。

 今回、同時に発表された100GbEモジュールは、1スロット分のモジュールに2個の100GbEポートを収容し、IEEE802.3ba準拠のインターフェイス、MPLSやIPv6にも対応するなどの特徴を持ち、MLXeはもちろんだが、既存のMXLやXMRにも対応する。

 また、モジュール中の1ポートだけを利用したいというユーザーに向けて、1ポート分のみのライセンスをほぼ半額で提供するポート・オンデマンドを用意している。将来もう1ポートが必要になったときには、ライセンスを追加購入して使用できるという。

 Brocade Network Advisor(BNA)は、IPネットワークとSAN、そして無線LANを統合管理できることを可能にした管理プラットフォームで、将来、LANとSANがコンバージドしたネットワークになることを見据えた製品だ。SMI-S、Web Services、NETCONF、SNMP等の業界標準APIに対応しており、主要なオーケストレーション・フレームワークおよびサービスデリバリ・プラットフォームとのシームレスな連携も可能にするという。

 なお、MLXeは、すでに同社の販売パートナーから提供が開始されているが、100GbEモジュールについては受注は開始しているものの提供は2011年上半期としている。BNAは、2010年11月に提供開始予定だ。

《竹内充彦》

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