アクセス管理ソフト、シングルサインオン製品が市場を牽引……IDC Japan調べ
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国内アイデンティティ/アクセス管理ソフト市場は、製品分類としてシングルサインオン、ユーザー管理、個人認証デバイス、その他に分けられ、このうちシングルサインオン製品は、不況による影響で企業での投資が抑えられる中にあって、大学間連携ネットワークへの対応需要により文教セグメントでのビジネスが好調だった。これまでのイントラシステム内での需要に加えて、イントラシステムとクラウドシステムのシステム間での需要は今後も続き、市場のけん引役になると予測しており、2009年~2014年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は4.5%、市場規模は2010年の516億円から2014年には618億円に拡大するとのこと。
一方国内セキュリティ/脆弱性管理ソフトには、ログ管理製品、ポリシー管理製品などに分けられる。これまで主流であった日本版SOX法をはじめとした内部統制監査対策から、情報セキュリティそのものの向上を目指す、情報漏洩対策やデータ保護のための投資に、市場需要が変わりつつあり、今後はシステムの仮想化とともに増大する論理サーバーのセキュリティ管理需要が拡大すると予測された。2009年~2014年のCAGRは6.1%、市場規模は2010年の210億円から2014年には265億円に達する見込みだ。
IDC Japanでは、製品ベンダーはクラウドサービス提供ベンダーやエンドユーザーの初期投資を抑える課金モデルを提示し、長期的収益を上げるストックビジネスを築くチャンスとすべきであると分析している。
《冨岡晶》
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