2010年のPC出荷台数、過去最高で初の1,500万台超えの見通し……IDC Japan調べ
エンタープライズ
その他
注目記事
-
ワザありプロジェクター! 開けば大画面・畳めば本棚にも収納できちゃう!!【PR】
-
国内PC出荷台数、富士通がNECを抜き首位に ~ IDC調べ
-
国内ファイルストレージ出荷容量、2009年は約600ペタバイト……IDC Japan調べ

2010年上半期(1月~6月)国内クライアントPC市場は、第1四半期(1月~3月)第2四半期(4月~6月)連続で家庭市場、ビジネス市場ともに二桁成長を遂げ、PC市場が回復傾向にあることを示しているという(2010年家庭/ビジネス市場のPC出荷台数の前年同期比成長率は、家庭市場:第1四半期14.3%増、第2四半期13.5%増、ビジネス市場:第1四半期35.6%増、第2四半期13.4%増)。
家庭市場は2010年に入り、これまでのけん引役であったミニノートブックPC(ネットブック)の出荷が、iPadの登場などで落ち込んだ。替わってオールインワンタイプデスクトップPC(AiO)が、ミニノートブックPCの落ち込みを埋め、Windows 7の買い替えを促進させるなど、家庭市場のけん引役となった。AiOが好調な要因は、筺体がコンパクトになったことによって家庭内で場所の移動が自由にでき、この新しいライフスタイルの提案が市場に受け入れられたと考えることができる。しかしAiO以外に家庭市場に大きな影響を与える事象はこの先見当たらず、2011年以降は低成長の時代に入るとIDCでは予測した。
一方、ビジネス市場は、企業の買い替え需要が2010年になって企業業績の回復とともに持ち直し、2010年第3四半期(7月~9月)に企業向け出荷のピークが訪れると予測された。しかし、そのピークが過ぎると買い替えの需要はおさまり、再び低迷期に入るとの見方をIDCではしている。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネジャーの片山雅弘氏は「2010年のビジネス市場は、企業業績の回復とともにPCの買い替えが本格化した。しかしこの現象を、業績の回復とともに企業が積極的なIT投資に転じたと見るにはまだ早い。企業は手元資金が回復したことにより、金融危機のため先延ばししていた老朽化したPCの買い替えを行ったに過ぎない」とのコメントを寄せている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/