東大、超低消費電力スーパーコンピューティングで「Green 500リスト」僅差の2位に
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HPL(High Performance Linpack)ベンチマークで1ワットあたり1448.03 Mflops/W(1ワットあたり14億4千8百万回の演算)の処理性能を実現した。この省電力性能は、今年6月にGRAPE-DRシステムが「Little Green 500」で達成した815Mflops/Wの省電力性能を1.8倍と大幅に更新したものだ。なお、Green500リストは12月22日に更新され、同時に発表されたLittle Green 500リストにおいても、GRAPE-DRは第2位にランクしている。
今回の第1位は、米国IBM社T.J.ワトソン研究センターに設置されたブルージーン/Qシステムで、水冷技術を駆使して効率を上げ、1684 Mflops/Wの省電力性能をあげた(GRAPE DRより16%演算性能/消費電力比が優秀)。第3位は東工大のTSUBAME 2.0システムで、ラック単位水冷技術により効率を上げ、958 Mflops/Wの省電力性能だった。Green 500リストの第1位、第3位のシステムは、冷却方式として水冷技術あるいはラック単位水冷技術を用いている一方、GRAPE-DRは空冷技術を採用。不利な条件下にあるにもかかわらず、第3位に大きく差をつけた優れた省電力性能を示したという。
同グループは、消費電力低減が第一の技術的課題である次々世代スーパーコンピュータの基礎技術として、省電力型アクセラレータが優れていることを実証し、将来の超低消費電力情報システム全般を構築する基礎技術として確立したとしている。
《冨岡晶》
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