日本SGI、HPCサーバの新ブランド「SGI Prism シリーズ」発表……第一弾製品「SGI Prism XL」販売開始
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「SGI Prism XL」では、CPUとGPUを1対1で接続する設計となっており、1つのCPUあたりに複数のGPUが接続される一般的なGPUコンピューティングシステムと比較して、CPUとGPUの間で入出力の競合が発生しないため、GPUの性能を最大限に引き出すことができるという。GPUはNVIDIA TeslaとAMD FireStream、またアクセラレータとしてTileraのTILEncoreが搭載可能。
またサーバの形状をスティック型にしてブレード型以上の高密度化を可能にする「SGI STIXアーキテクチャ」を独自に開発、今回初めて「SGI Prism XL」に実装している。用途に応じてスティックごとに異なる特徴を持ったGPUを搭載できるため、アプリケーションに応じてスティックを機能別に構成することも可能。「SGI Prism XL」では高さ8.48cm x幅14.68cm x奥行94.3cmのスティック型筐体にすべてのハードウェアコンポーネントが搭載されている。スティックあたり、AMD Opteronプロセッサーを最大2ソケット、GPUを最大4枚、メモリを最大128GB(8DIMM x 16GB)、内蔵ディスクを最大4TB搭載可能で、入出力インターフェイスとしてPCI ExpressGen2(x16) を4スロット標準装備する。オペレーティングシステムは、Red Hat Enterprise LinuxおよびCentOSが選択できる。
「SGI Prism XL」参考価格は5,761,000円(税抜、2Uラックにスティック3本を搭載、1スティックあたりAMD Opteronプロセッサー4100番台2枚ソケット、250GB SATAハードディスク2台、8GBメモリ、AMD Firestream9370 2枚。OSは含まず)。出荷は2011年1月下旬予定。
大学や官公庁の研究機関による科学技術計算の分野では、GPUコンピューティングの本格的な普及が始まっており、日本SGIは本製品の投入を皮切りとして、将来的にはペタフロップの1,000倍の処理能力を持つ次世代のエクサスケールコンピューティングの具現化を目指すとしている。
《冨岡晶》
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