富士ゼロックス、診療記録の二次利用を効率化する新しいシステムを開発
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医療の現場では情報管理のIT化が進みつつある一方、電子カルテ、検査システム、会計システムなどシステムごとに診療記録が個別管理されていたり、紙の資料が散在したりしている現状があり、二次利用がなかなか進まないという課題があった。富士ゼロックスでは、電子や紙の多様な診療記録を汎用的な電子のドキュメント形式に統一し、原本性を担保して集中管理する「診療記録統合管理ソリューション」を昨年から展開していたが、あらたにシステムを試作し、評価実験を行った。
新システムでは、どの文書のどの場所にある情報をどんな形式で抽出するかというルールを、既存の文書に対して後から設定でき、記録の二次利用の多様な要求に柔軟に対応できるという。スキャン文書の情報を高精度で解析する画像処理技術や、解析した結果(チェックの有無や画像など)を希望の形式に変換して集計できるハンドリング技術を高度に組み合わせ、PC画面で文書をプレビューしながら、ドラッグ&ドロップなどの簡易な操作で情報抽出・集計を行えるようにした。これにより、従来は手作業に頼らざるをえなかった情報収集や集計の工数を大幅に削減可能となった。また電子文書だけでなく、スキャンした紙文書にも対応した。
津山中央病院との実験では、患者満足度アンケートや問診票など、手書きで記入する形式の定型文書をスキャンして電子文書に変換し、そこから情報を抽出する実験を行い、高精度のデータ抽出と自動的な集計作業の実施に成功したという。さらに機能を強化し、適用範囲を広げることで、たとえば既往歴・生活歴として問診票に記載された情報を自動集計して合併症のリスク評価を行い、高リスク患者を抽出するなど、診療行為における判断材料とすることも可能となっている。
《冨岡晶》
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