NEC、防振機能付のヘリ用赤外線カメラ「AEROEYE III」を製品化……消防庁に納入
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「AEROEYE III」は、小型軽量のヘリコプター用赤外線カメラ「AEROEYE」を中核に、独自に開発したジンバル機構ならびに、ジンバルを高精度に制御する防振機能を採用した。これにより、一般的なヘリコプター用カメラで必要になる防振用アイソレーターなどの防振対策機器が不要となっており、機体へのシンプルな取り付けが可能。また機体からの振動の影響を抑え、鮮明な赤外線映像を自由なアングルで撮影することを可能にした。
カメラ性能としては、VGA相当(640×480ピクセル)の自社製非冷却型赤外線センサおよび、ヘリコプターへの搭載に適した独自の映像処理技術の採用により、鮮明な赤外線映像の撮影を実現。また運航支援用赤外線カメラとして、広視野角レンズを搭載。電線、鉄塔、レーダでは捕捉できない薄雲など運航の障害となるものを広範囲に映像化できる。また、情報収集用として狭視野角レンズを備え、人や動物等の捜索、探索や、災害状況の情報収集などの用途にも利用可能。さらに、オプションとして可視カメラの搭載にも対応。赤外線カメラと組み合わせることで、より幅広いミッションへの適用が可能となっている。撮影した映像は、ヘリコプターの機内モニタや、ヘリコプターテレビ伝送システムに、リアルタイムに配信できる。
NECでは、新製品AEROEYE IIIと運航支援用赤外線カメラAEROEYEを「航空機搭載用赤外線カメラAEROEYEシリーズ」としてラインアップし、消防、警察、海上保安庁、報道機関などの各種ミッションや、一般ヘリコプターの運航支援用途などをターゲットに拡販することで、シリーズ全体で年間50台の販売を目指すとしている。
《冨岡晶》
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