富士通とNEC、大型光海底ケーブルプロジェクト「Asia Submarine-cable Express」を受注
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このプロジェクトは、NTTコミュニケーションズ(日本)、Philippine Long Distance Telephone Company(フィリピン・ロング・ディスタンス・テレフォン・カンパニー、フィリピン)、StarHub Limited(スターハブ・リミティッド、シンガポール)、Telekom Malaysia Berhad(テレコム・マレーシア・ブルハド、マレーシア)の4社より受注したもので、毎秒40Gbps(ギガビット)の光波長多重方式に対応しており、最大容量は15Tbps(テラビット)を超えるシステムになる。
建設を計画するNTTコミュニケーションズによると、フェーズ1として、日本、シンガポール、およびマレーシアを直接結び、フィリピンへ接続を持つルートを2012年6月までに建設、その後、フェーズ2として香港に接続するルートを2012年12月までに建設する。さらにその後は、各国主要通信事業者と共同で、中国大陸、東南アジア諸国への接続先の拡大を進める。これまでに地震や台風などを原因として頻発した、台湾南沖バシー海峡付近でのケーブル故障回避を考慮し、かつ、日本から香港、シンガポールなどへの最短遅延となるルート設計を行い、より信頼性の高い、低遅延の光海底ケーブルを建設するのが狙い。
プロジェクトはNEC・富士通が共同で実行し、システムを構成する海底機器(海底中継装置、OADM分岐装置ならびに海底ケーブル)と海底機器監視装置、海底機器への給電装置はNECが、陸上機器の通信用端局装置とネットワーク監視装置は富士通が、それぞれ製造および敷設・設置工事を担当する。建設総額は約4.3億USドル(約360億円)で、総延長約7,200kmとなる予定。
《冨岡晶》
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