エプソン、TFT液晶ディスプレイ生産の子会社を約96億円でソニーグループへ譲渡 | RBB TODAY

エプソン、TFT液晶ディスプレイ生産の子会社を約96億円でソニーグループへ譲渡

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エプソン、TFT液晶ディスプレイ生産の子会社を約96億円でソニーグループへ譲渡
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 セイコーエプソンとソニーは2日、エプソンの100%子会社で、中国にて中・小型TFT液晶ディスプレイの生産を行っている「Suzhou Epson Co., Ltd.」(SZE:蘇州愛普生有限公司、蘇州エプソン)の株式全持分を、ソニーグループへ譲渡することで合意した。

 エプソンは、蘇州エプソンの全株式を、ソニーの100%子会社であるSony(China)Limitedへ譲渡する。エプソングループは、現在、長期ビジョン「SE15」および「SE15前期 中期経営計画」に基づき、中・小型TFT液晶ディスプレイ事業の事業構造改革に取り組んでおり、2010年4月には、エプソンイメージングデバイスが行う同事業に関する生産関連資産の一部(前工程)をソニーグループに譲渡している。蘇州エプソンは、エプソンイメージングが行う同事業の後工程、タッチパネル工程を担っており、これらもソニーグループに移管することが最適であると判断したという。

 一方ソニーグループは、現在も蘇州エプソンを中・小型TFT液晶ディスプレイの生産の後工程に活用しており、SZEの有する車載機器やスマートフォン向けの液晶ディスプレイ、およびタッチパネルの生産能力を獲得することで、一貫オペレーション体制を整えるのが狙い。今回の譲渡の対価は、7億7500万人民元(約96億2550万円)。この対価は主に、蘇州エプソンが保有している現預金の他、ソニーグループがすでに蘇州エプソンに発注した製品の蘇州エプソン保有在庫を含めて算出されている。2011年度上期中を目処に譲渡は実行される。

《冨岡晶》

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