開発コード名「Kal-El」と呼ばれる次世代Tegraは、4コア・テクノロジーを採用。同社は、自ら「スーパーチップ」と呼ぶこのTegraを組み込んだAndroidタブレットを用いて、WMC2011において実際にデモを敢行。デモの場では、web閲覧、ゲーム、動画ストリーミングなどが行なわれ、ストリーミングでは1440pの動画コンテンツを解像度2,560×1,600ピクセルのパネルに表示可能な実力を示した。
グラフィックス能力に優れ、新型のGeForce GPUを12コア統合。サンプル提供は同日から開始され、搭載タブレットは8月に登場する予定となっている。また、これからのロードマップも示し、今後3年間にわたり、「Wayne」「Logan」「Stark」の開発コード名で1年おきにプロジェクトを遂行させていくとした。
Coremarkベンチマークでは、Core 2 Duo T7200(2GHz)をしのぐ値を示し、Tegra2の約2倍の数値となっている。ちなみに、同じくチップメーカーの米Qualcommが4コアプロセッサーを発表済みだが、こちらは2012年の早い時期にサンプル出荷となる予定。早々とサンプル出荷を開始し、機器への実装を披露したことで、NVIDIAでは「世界初の4コアモバイルプロセッサー」を強調している。