女性に多い「不定愁訴」、診療対象であると知らないために受診しない人が28.2%も……QLife調べ | RBB TODAY

女性に多い「不定愁訴」、診療対象であると知らないために受診しない人が28.2%も……QLife調べ

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不定愁訴にどのように対処していますか?(不定愁訴がほぼ毎月ある20-30代女性、n=1,649)
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 3月1日から厚生労働省らが提唱する「女性の健康週間」が始まる。これを受け、総合医療メディアのQLifeでは「20代・30代女性の『不定愁訴』実態調査」を実施、25日に結果を公表した。

 不定愁訴は女性に多いと言われているため、20代・30代女性の実態を就業状態別に把握するのが目的。女性向け総合ポータルサイト「ウーマンエキサイト」と共同で実施、計6,355人から回答を得た。

 まず「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉自体の認知率は33.8%。さらに実際に「あなたには不定愁訴の不調がありますか」と聞いたところ、「あまりない」が50%となった一方、「月1回程度」~「週2回以上」の合計も50%となり、20代・30代女性の2人に1人は、恒常的に不定愁訴に悩んでいることが明らかとなった。不定愁訴の頻度や期間はさまざまだが、フルタイム就業者は身体的症状が多く、無職者は精神的症状が多いことも判明している。

 さらに対処方法について聞いたところ、「不定愁訴」がある人のうち、医師相談経験があるのは20.2%で、42.6%は何もせず「我慢する」をメイン対処法としていた。 受信しない人のうち、「不定愁訴が診療対象であると知らないために受診しない」が28.2%、「相談できる医療機関を具体的に知らないために受診しない」が21.1%あったため、適切な情報があれば治療を受けられる人が、現在の2~3倍に増える可能性があるという。

 なお、「不定愁訴」が起きると、フルタイム就業者の仕事効率はふだんの70%程度に低下すると試算されている。「不定愁訴は女性に多い」と79.0%が思っているため、この状態は「女性の社会的ハンデ」と66.0%が考えていた。この解決には、男性・会社など周囲の理解促進と、休みを取りやすくするなど制度・施設面の改善が有効と考える人が多いと、同調査では指摘している。

《冨岡晶》

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