【Interop Tokyo 2011(Vol.25)】NICT、光パケット・光パスネットワークアーキテクチャを実演デモ
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
情報通信研究機構が研究開発を続けている光パケット・光パスネットワークアーキテクチャは、インターネットの次の世代を見据えたネットワークだ。その試作環境のデモが「Interop Tokyo 2011」の会場で見ることができる。
光パケット・光パス通信の特徴は、まず信号メディアが光であり、ルーティングやスイッチングも光のままで行う。光ネットワークのメリットについて担当者は、ルータやスイッチが高速になり、ロスも少ないと話す。コネクションレスなパケット通信プロトコルとコネクション型のパスネットワーク通信のプロトコルの両方をサポートしている。これにより、Webやメールのような従来型の通信にはパケット交換を利用し、大量の動画データや通話品質を確保したい音声サービスなどにパス通信を利用するといった使い方が可能になる。
パケット通信とパス通信は波長の違いで動的に配分できるといい、トラフィックの状態によって動画や音声を優先させたり、空いていればパケットを大量に流すこともできる。会場では、小金井にある研究施設から4Kの動画を光パス通信で配信してもらい、会場で再生するというものだが、同時に光パケットによるさまざまな負荷をかけたりしても再生に影響がでないというデモを行っていた。
《RBB TODAY》
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