日立、データセンターの増設にあわせてネットワークを拡張する通信経路制御技術を開発
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データセンターのラック接続において、大型スイッチの代わりに、小型スイッチを並列に接続することで、システムの拡張や構成の変更にともなうラックの増設にあわせスケーラブルにネットワークを拡張可能とした。稼働中の業務システムを停止することなくネットワークの拡張作業を進めることも可能。
従来、経路制御に利用されている通信プロトコルである「STP(Spanning Tree Protocol)」では、スイッチ間で複数の経路が接続されていても単独の経路しか使用していなかった。そこで、スイッチ間で複数の経路を同時接続することで、各スイッチが自律的にネットワークを拡張することを可能とした。個々のスイッチの機能は、サーバなどへ接続ポートを提供するものとスイッチ間を相互接続するものに分けて、運用される。また並列に設定された複数の小型スイッチは、1つの装置とみなして管理される。そのため一括してセキュリティの設定などが行えるとともに、スイッチ増設にともなうケーブル配線時には、正しい配線を誘導し、作業の効率化と信頼性の向上を実現した。
なお、本技術は、情報通信技術に関する展示会「Interop Tokyo 2011」(2011年6月8日~10日)における日立電線の展示の一部として参考出展されており、『Best of Show Award』で特別賞を受賞している。
《冨岡晶》
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