人の動きに反応する電子ポスターと超薄型スピーカで集客に貢献
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ウィンドウ型は、壁やショーウインドウなどに利用するもので、プロジェクターで高輝度フィルム上に映像を表示させるもの。人感センサー対応のカメラを採用し、ユーザーのアクションに反応して映像が変化するため、飽きがなく集客効果も高い。実際に同社のブースでは多彩なディスプレイ表現が目を引きつけ、たくさんの来場者が集まっていた。もう1つのフロアー型もユニークだった。こちらは「KDB Cube」と呼ばれるボックス型の装置を設置し、白い床に映像を写し出すもの。KDB Cubeにはスキャニングセンサーが組み込まれており、ユーザーの動きを検出している。その情報と、床に映し出されるコンテンツ映像を組み合わせて、イベントを発生させる仕組みだ。たとえばバスケットボールやサッカーなどのゲームを床に映し出し、ユーザーがボールを蹴る(踏む)アクションをすると、ボールが動き出すようになっていた。
このほかアクリル板に映像を映して、あたかも人がいるかのような立体的演出を実現するバーチャルマネキン型や、目玉商品・新製品などの説明のために店舗に設置できる小型のミニバーチャル型もあるという。いずれも見た目が楽しく、インパクトも強いので、広告効果に一役買うだろう。
もう1つ、同社のブースで興味を引いた製品がユニークな超薄型スピーカーである。一見すると単なるポスターのようにしか見えないのだが、ポスターの裏側に本体厚1.5mmというヤマハの静電型TLF(TLF=Thin・Light・Flexible)スピーカーが隠されていた。このTLFスピーカーは名前が示すとおり、「薄くて、軽くて、曲げられる」という特性を持っている。重量も約500g(A0版の場合)と軽量であるため、スピーカーを巻いて、好きな場所に持ち運んで、容易に設置できる。
従来の一般的なコーン型スピーカーでは音が届く距離が短いが、このTLFスピーカーは静電型でり、静電力によって薄い振動版を震わせて音を出す仕組み。そのため音量が小さくても、平面波で遠くまで音を明瞭に届けることができる。音の向かう指向性が一定であり、正面だけに音が届けられる。無用に周囲に音を巻き散らかさずに、前に立つ人だけに音を確実に届けられるのだ。また複数枚のTLFスピーカーを並べても、音が交じり合わないというという特徴もある。こちらも今までスピーカーが使われることがなかったような場所や用途での利用が見込まれる。あっと驚くような効果的な演出に力を発揮するだろう。
《RBB TODAY》
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